2008年 12月 07日
「男たち」 |
1950年/アメリカ
監督/フレッド・ジンネマン
出演/マーロン・ブランド
テレサ・ライト
マーロン・ブランドの映画デビュー作。監督は「真昼の決闘」「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン。
戦地で銃弾を受け、下半身麻痺になってしまった青年ケン(マーロン・ブランド)。絶望した彼は婚約者エレン(テレサ・ライト)を遠ざけようとするが、彼女の愛に触れ、リハビリを開始する・・・というストーリー。
ひゃ~マーロン・ブランド若い!カッコイイ!初々しい!まだ20代半ばだもんねえ。演技も驚くほどクセがなくて素直。でも、やっぱりこの時から抜群にうまい。ブランドは撮影前に陸軍病院に2週間入院して、自ら下半身麻痺患者になりきったそう。まさに入魂の演技というわけだ。
この作品は、障害者側からだけじゃなく、健常者側の苦悩も描いていて、観ていて考えさせられることが多かった。エレンはケンと結婚した後、初めて彼と自分の違いに気付く。その動揺をケンに見破られ、ケンは怒って出て行ってしまう。このシーンが観ていていたたまれないぐらいにリアルなのだ。彼女は彼を愛していても、心のどこかで彼を障害者として捉え、彼の機嫌を損ねないよう、腫れ物に触れるように接していたのだ。ケンはありのままの自分を受け入れてくれたらそれでいい、そう思っていたのに・・・。このあたりの心のすれ違いは、傍から見て分析できても、当事者同士は難しい。
ケンは担当医ブロック医師の哀しい過去を聞き、エレンの元に戻る決心をするのだけれど、この2人にはまだまだ困難が待ち受けているだろうな、と思う。でも彼が素直に「家に入るのを手伝ってほしい」と彼女に言えたのは、大きな一歩なのだろう。
この作品は日本では劇場公開されず、TV放映のみ。地味だけれど、私は素晴らしい作品だと思う。ブランドの演技も見事だし、公開しなかったのはもったいなかったなあ。
(VIDEO)
監督/フレッド・ジンネマン
出演/マーロン・ブランド
テレサ・ライト
マーロン・ブランドの映画デビュー作。監督は「真昼の決闘」「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン。
戦地で銃弾を受け、下半身麻痺になってしまった青年ケン(マーロン・ブランド)。絶望した彼は婚約者エレン(テレサ・ライト)を遠ざけようとするが、彼女の愛に触れ、リハビリを開始する・・・というストーリー。
ひゃ~マーロン・ブランド若い!カッコイイ!初々しい!まだ20代半ばだもんねえ。演技も驚くほどクセがなくて素直。でも、やっぱりこの時から抜群にうまい。ブランドは撮影前に陸軍病院に2週間入院して、自ら下半身麻痺患者になりきったそう。まさに入魂の演技というわけだ。
この作品は、障害者側からだけじゃなく、健常者側の苦悩も描いていて、観ていて考えさせられることが多かった。エレンはケンと結婚した後、初めて彼と自分の違いに気付く。その動揺をケンに見破られ、ケンは怒って出て行ってしまう。このシーンが観ていていたたまれないぐらいにリアルなのだ。彼女は彼を愛していても、心のどこかで彼を障害者として捉え、彼の機嫌を損ねないよう、腫れ物に触れるように接していたのだ。ケンはありのままの自分を受け入れてくれたらそれでいい、そう思っていたのに・・・。このあたりの心のすれ違いは、傍から見て分析できても、当事者同士は難しい。
ケンは担当医ブロック医師の哀しい過去を聞き、エレンの元に戻る決心をするのだけれど、この2人にはまだまだ困難が待ち受けているだろうな、と思う。でも彼が素直に「家に入るのを手伝ってほしい」と彼女に言えたのは、大きな一歩なのだろう。
この作品は日本では劇場公開されず、TV放映のみ。地味だけれど、私は素晴らしい作品だと思う。ブランドの演技も見事だし、公開しなかったのはもったいなかったなあ。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-12-07 14:30
| ア行