2008年 12月 14日
「ケマダの戦い」 |
1970年/イタリア
監督/ジッロ・ポンテコルボ
出演/マーロン・ブランド
エバリスト・マルケス
レナート・サルバトーリ
マーロン・ブランドは政治的なことに強く関心を持った人で、この作品はそんな彼の情熱が感じられる作品。監督は「アルジェの戦い」のジッロ・ポンテコルボ。
1845年。カリブ海のポルトガル領ケマダ島。アフリカから連れてこられた黒人の奴隷達がさとうきび畑で過酷な労働を強いられていた。イギリスは植民地化を目論み、ウォーカー卿を送り込んで、黒人達を煽って革命を起こさせる。しかし、自分達を支配するものがポルトガルからイギリスに変わっただけだと気付いた革命軍のリーダー・ホセはイギリスに対して反旗を翻す・・・というストーリー。
ブランドの情熱はわかります。でも、映画として面白いかどうかは話が別。直球すぎて、面白くないんですよね。ケマダは架空の島の設定なんだから、もっと大風呂敷を広げても良かったのでは?と思ってしまう。人々に興味を持ってほしいなら、もっと面白くする必要があると思う。どの監督が言っていたかは忘れてしまったけれど、映画は売れるものを作らなければ意味がない。自己満足に陥ってはダメなのだ。後世まで残る名作は、伝えたいメッセージと作品としての面白さのバランスが良いものが多い。そして、そういうのが抜群にうまかったのがビリー・ワイルダーとウィリアム・ワイラーだなあ、と改めて思う。
この作品でのマーロン・ブランド演じるウォーカー卿はイマイチ心が読めない人物。魅力に乏しい。逆に、ホセを演じたエバリスト・マルケスは素晴らしかった。彼の演技に救われた感じ。
あと、踊りのシーンがしつこいほど長い。踊りでアフリカの人々を表現しようなんて、短絡的もいいとこ。女性の役割もなきに等しい。
植民地政策を非難しようと作られた作品だったんでしょうけれど、その内容のつまらなさ、広がりのなさから失敗作としか言えないですね。訴えてくるものが何もなくて、物語が弱すぎました。
(VIDEO)
監督/ジッロ・ポンテコルボ
出演/マーロン・ブランド
エバリスト・マルケス
レナート・サルバトーリ
マーロン・ブランドは政治的なことに強く関心を持った人で、この作品はそんな彼の情熱が感じられる作品。監督は「アルジェの戦い」のジッロ・ポンテコルボ。
1845年。カリブ海のポルトガル領ケマダ島。アフリカから連れてこられた黒人の奴隷達がさとうきび畑で過酷な労働を強いられていた。イギリスは植民地化を目論み、ウォーカー卿を送り込んで、黒人達を煽って革命を起こさせる。しかし、自分達を支配するものがポルトガルからイギリスに変わっただけだと気付いた革命軍のリーダー・ホセはイギリスに対して反旗を翻す・・・というストーリー。
ブランドの情熱はわかります。でも、映画として面白いかどうかは話が別。直球すぎて、面白くないんですよね。ケマダは架空の島の設定なんだから、もっと大風呂敷を広げても良かったのでは?と思ってしまう。人々に興味を持ってほしいなら、もっと面白くする必要があると思う。どの監督が言っていたかは忘れてしまったけれど、映画は売れるものを作らなければ意味がない。自己満足に陥ってはダメなのだ。後世まで残る名作は、伝えたいメッセージと作品としての面白さのバランスが良いものが多い。そして、そういうのが抜群にうまかったのがビリー・ワイルダーとウィリアム・ワイラーだなあ、と改めて思う。
この作品でのマーロン・ブランド演じるウォーカー卿はイマイチ心が読めない人物。魅力に乏しい。逆に、ホセを演じたエバリスト・マルケスは素晴らしかった。彼の演技に救われた感じ。
あと、踊りのシーンがしつこいほど長い。踊りでアフリカの人々を表現しようなんて、短絡的もいいとこ。女性の役割もなきに等しい。
植民地政策を非難しようと作られた作品だったんでしょうけれど、その内容のつまらなさ、広がりのなさから失敗作としか言えないですね。訴えてくるものが何もなくて、物語が弱すぎました。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-12-14 13:30
| カ行