2009年 01月 04日
「禁じられた遊び」 |
1952年/フランス
監督/ルネ・クレマン
出演/ブリジット・フォッセー
ジョルジュ・プージュリー
第25回アカデミー賞で名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞した作品。ナルシソ・イエペソのギターのメロディが物哀しさを際立たせていますね。監督は巨匠ルネ・クレマン。
ドイツ軍の空襲で両親と子犬を失ったポーレット(ブリジット・フォッセー)は農家の少年ミシェルと仲良くなり、彼の家で面倒を看てもらう。ミシェルは死んだ子犬を埋め、十字架を立ててやる。十字架に興味を示したポーレットを喜ばせようと、ミシェルは十字架を盗んできて、小さな虫や残骸の墓を作り、二人は葬式ごっこをするが・・・というストーリー。
両親の死に対しては感情を閉ざしていたポーレットが、ラストの人ごみの中、ミシェルの名を呼び、やがては「ママ・・・ママ・・・」と堰を切ったかのように口にするシーンは観ていて胸が締め付けられる想いがしました。こんな小さな少女を一人ぼっちにしてしまった、戦争の残酷さと悲劇。改めて、戦争を起こした大人たちの罪深さを思いました。
そして、ミシェルの罪。祈りの言葉を口にしながらも、その意味がわかっていないであろう少年は、お墓から次々に十字架を引っこ抜いてしまう。大人から見たら、顔をしかめたくなる暴挙です。幼いポーレットならまだしも、ミシェルぐらいの年齢なら、その行動の罪深さに気付かなかったのかしら?と思ってしまう。・・・でも、彼らの行為は死者に対する意識しない冒涜だけれど、生きている者を殺す戦争は?と思ってしまう。殺されたポーレットの両親は?戦争以上に、罪深いことなどないでしょう、と思う。
そして、少年を見守る”村長”ことフクロウの何もかも悟ったような眼差しは名演でした。あれほど深い眼差しは、人間にだってできません。
ところで、冒頭、殺されてしまうポーレットの子犬。あれ、まさか本当に殺してる・・・?足の痙攣とかすごいリアルで目を疑ったんですけど。薬か何かで一時的に眠らせていたんだと信じたい・・・。
(DVD)
監督/ルネ・クレマン
出演/ブリジット・フォッセー
ジョルジュ・プージュリー
第25回アカデミー賞で名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞した作品。ナルシソ・イエペソのギターのメロディが物哀しさを際立たせていますね。監督は巨匠ルネ・クレマン。
ドイツ軍の空襲で両親と子犬を失ったポーレット(ブリジット・フォッセー)は農家の少年ミシェルと仲良くなり、彼の家で面倒を看てもらう。ミシェルは死んだ子犬を埋め、十字架を立ててやる。十字架に興味を示したポーレットを喜ばせようと、ミシェルは十字架を盗んできて、小さな虫や残骸の墓を作り、二人は葬式ごっこをするが・・・というストーリー。
両親の死に対しては感情を閉ざしていたポーレットが、ラストの人ごみの中、ミシェルの名を呼び、やがては「ママ・・・ママ・・・」と堰を切ったかのように口にするシーンは観ていて胸が締め付けられる想いがしました。こんな小さな少女を一人ぼっちにしてしまった、戦争の残酷さと悲劇。改めて、戦争を起こした大人たちの罪深さを思いました。
そして、ミシェルの罪。祈りの言葉を口にしながらも、その意味がわかっていないであろう少年は、お墓から次々に十字架を引っこ抜いてしまう。大人から見たら、顔をしかめたくなる暴挙です。幼いポーレットならまだしも、ミシェルぐらいの年齢なら、その行動の罪深さに気付かなかったのかしら?と思ってしまう。・・・でも、彼らの行為は死者に対する意識しない冒涜だけれど、生きている者を殺す戦争は?と思ってしまう。殺されたポーレットの両親は?戦争以上に、罪深いことなどないでしょう、と思う。
そして、少年を見守る”村長”ことフクロウの何もかも悟ったような眼差しは名演でした。あれほど深い眼差しは、人間にだってできません。
ところで、冒頭、殺されてしまうポーレットの子犬。あれ、まさか本当に殺してる・・・?足の痙攣とかすごいリアルで目を疑ったんですけど。薬か何かで一時的に眠らせていたんだと信じたい・・・。
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-01-04 13:30
| カ行