2009年 02月 01日
「外人部隊」 |
1933年/フランス
監督/ジャック・フェデー
出演/マリー・ベル
ピエール・リシャール=ウィルム
フランソワーズ・ロゼー
ジャック・フェデー監督は、ルネ・クレール、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワールらとともに、フランス映画黄金期四大巨匠に数えられる人。彼の作品を観るのは今作が初めてです。
恋人フローランス(マリー・ベル)に金を貢ぎ、会社の金を使い込んでしまった青年ピエール(ピエール・リシャール=ウィルム)は、フランスにいられなくなってしまう。一緒に外国へ行ってほしいとフローランスに頼むが拒絶され、自暴自棄になった彼は外人部隊に入隊し、モロッコへと赴く。そこで彼は、フローランスにそっくりなイルマ(マリー・ベル二役)に出逢う・・・というストーリー。
外人部隊というと、私はゲイリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒの「モロッコ」を思い浮かべるのですが、この作品も”過去を捨ててきた男達”を描いています。まあ、この主人公のピエールは捨てきれてなくて、いつまでもウジウジとしてるんですけどね。顔はなかなかカッコイイけれど、男としては好きになれないタイプだなあ。彼に振り回される形となるイルマが可哀想でした。ピエール、結構イヤな男よ。
ピエールが宿泊している宿の女将ブランシュに扮しているのがフェデー監督の奥様でもあるフランソワーズ・ロゼー。彼女の雰囲気が実に素敵です。彼女がピエールの運命を占ってやるシーンがいいですね。特に2回目。彼の運命を知ってしまうシーンがね。彼女は慌てて取り消すけれど、ピエールにはわかってしまう。しかし、自分の恋に絶望している彼は、そのまま戦地に赴いてしまうのである。
「モロッコ」とは正反対で、救いの見られないラストなんだけれど、そこがなんともフランス的。まあ、希望が見えるという点で、やはり私は「モロッコ」の方が好きですね。この作品のクーパーは最高に美しいしね。
ところで、イルマがピエールの過去・・・彼の家の特徴や乗っていた車の色を知ってるシーン、あれは何で知っていたのか、謎なんですけど・・・。あれには一体何の意味があったんでしょうか・・・謎のまま終わっちゃいました。理解不足?(汗)
(DVD)
監督/ジャック・フェデー
出演/マリー・ベル
ピエール・リシャール=ウィルム
フランソワーズ・ロゼー
ジャック・フェデー監督は、ルネ・クレール、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワールらとともに、フランス映画黄金期四大巨匠に数えられる人。彼の作品を観るのは今作が初めてです。
恋人フローランス(マリー・ベル)に金を貢ぎ、会社の金を使い込んでしまった青年ピエール(ピエール・リシャール=ウィルム)は、フランスにいられなくなってしまう。一緒に外国へ行ってほしいとフローランスに頼むが拒絶され、自暴自棄になった彼は外人部隊に入隊し、モロッコへと赴く。そこで彼は、フローランスにそっくりなイルマ(マリー・ベル二役)に出逢う・・・というストーリー。
外人部隊というと、私はゲイリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒの「モロッコ」を思い浮かべるのですが、この作品も”過去を捨ててきた男達”を描いています。まあ、この主人公のピエールは捨てきれてなくて、いつまでもウジウジとしてるんですけどね。顔はなかなかカッコイイけれど、男としては好きになれないタイプだなあ。彼に振り回される形となるイルマが可哀想でした。ピエール、結構イヤな男よ。
ピエールが宿泊している宿の女将ブランシュに扮しているのがフェデー監督の奥様でもあるフランソワーズ・ロゼー。彼女の雰囲気が実に素敵です。彼女がピエールの運命を占ってやるシーンがいいですね。特に2回目。彼の運命を知ってしまうシーンがね。彼女は慌てて取り消すけれど、ピエールにはわかってしまう。しかし、自分の恋に絶望している彼は、そのまま戦地に赴いてしまうのである。
「モロッコ」とは正反対で、救いの見られないラストなんだけれど、そこがなんともフランス的。まあ、希望が見えるという点で、やはり私は「モロッコ」の方が好きですね。この作品のクーパーは最高に美しいしね。
ところで、イルマがピエールの過去・・・彼の家の特徴や乗っていた車の色を知ってるシーン、あれは何で知っていたのか、謎なんですけど・・・。あれには一体何の意味があったんでしょうか・・・謎のまま終わっちゃいました。理解不足?(汗)
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-02-01 12:00
| カ行