2009年 05月 03日
「トム・ホーン」 |
1979年/アメリカ
監督/ウィリアム・ウィヤード
出演/スティーヴ・マックィーン
リンダ・エヴァンス
リチャード・ファーンズワース
スティーヴ・マックィーンの晩年の作品。この撮影中にすでにガンを噂されていたといいます。作品は、ズーンとくるラストでした・・・。ちなみにトム・ホーンは西部開拓時代末期に実在した人物です。なお、製作総指揮もスティーヴ・マックィーンです。この作品に対して並々ならぬ想いがあったようですね。
西部開拓時代の英雄で伝説のトム・ホーン(スティーヴ・マックィーン)はワイオミングで牧場主のコーブル(リチャード・ファーンズワース)に頼まれ、牛泥棒を退治する仕事を引き受ける。彼は着実に仕事をこなすが、相手に対して容赦しないため、次第に牧場主達に煙たがれるようになる。ある日、羊飼いの息子が何者かによって殺され、使われたライフルがトムと一緒のものだったため、彼は逮捕されてしまう。彼の無実を信じるコーブルは弁護士を雇い、何とか彼を救おうとするが、トムは変わりゆく時代の流れに自分の居場所がないことに気付いていた・・・というストーリー。
もうなんだかね、後半が暗いです。暗すぎます。トムはちゃんと言わないんです。「自分は殺してない」って。だから、死刑まっしぐらなんです。でも物語では暗に牧場主組合の誰かが殺したんだな~ということを匂わせている。だから、観ている側としては余計に悔しくなってしまう。
トムの周囲にいた者は彼の素朴な人柄を知っている。だから保安官のサムなんて死刑執行時に泣いてしまう。そんなサムをトムは励ます。「保安官がそんな情けない顔するな」と。それがトムの最期の言葉になってしまう。
実話だから仕方ないけれど、これがもう30年ぐらい前の映画だったら、主人公の疑惑が晴らされて、真犯人が懲らしめられるのになあ・・・と思うと、西部劇の様変わりを感じずにはいられませんでした。そして何より、死にゆく主人公を演じたマックィーンに死の影がちらついていて、観ていて何とも言えない気持ちになりました・・・。このラストは辛すぎますね。
(DVD)
監督/ウィリアム・ウィヤード
出演/スティーヴ・マックィーン
リンダ・エヴァンス
リチャード・ファーンズワース
スティーヴ・マックィーンの晩年の作品。この撮影中にすでにガンを噂されていたといいます。作品は、ズーンとくるラストでした・・・。ちなみにトム・ホーンは西部開拓時代末期に実在した人物です。なお、製作総指揮もスティーヴ・マックィーンです。この作品に対して並々ならぬ想いがあったようですね。
西部開拓時代の英雄で伝説のトム・ホーン(スティーヴ・マックィーン)はワイオミングで牧場主のコーブル(リチャード・ファーンズワース)に頼まれ、牛泥棒を退治する仕事を引き受ける。彼は着実に仕事をこなすが、相手に対して容赦しないため、次第に牧場主達に煙たがれるようになる。ある日、羊飼いの息子が何者かによって殺され、使われたライフルがトムと一緒のものだったため、彼は逮捕されてしまう。彼の無実を信じるコーブルは弁護士を雇い、何とか彼を救おうとするが、トムは変わりゆく時代の流れに自分の居場所がないことに気付いていた・・・というストーリー。
もうなんだかね、後半が暗いです。暗すぎます。トムはちゃんと言わないんです。「自分は殺してない」って。だから、死刑まっしぐらなんです。でも物語では暗に牧場主組合の誰かが殺したんだな~ということを匂わせている。だから、観ている側としては余計に悔しくなってしまう。
トムの周囲にいた者は彼の素朴な人柄を知っている。だから保安官のサムなんて死刑執行時に泣いてしまう。そんなサムをトムは励ます。「保安官がそんな情けない顔するな」と。それがトムの最期の言葉になってしまう。
実話だから仕方ないけれど、これがもう30年ぐらい前の映画だったら、主人公の疑惑が晴らされて、真犯人が懲らしめられるのになあ・・・と思うと、西部劇の様変わりを感じずにはいられませんでした。そして何より、死にゆく主人公を演じたマックィーンに死の影がちらついていて、観ていて何とも言えない気持ちになりました・・・。このラストは辛すぎますね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-05-03 13:30
| タ行