2009年 05月 05日
「カビリアの夜」 |
1957年/イタリア
監督/フェデリコ・フェリーニ
出演/ジュリエッタ・マシーナ
フランソワ・ペリエ
フェデリコ・フェリーニが「道」「崖」に続いて、愛妻ジュリエッタ・マシーナを主役に撮った作品。アカデミー外国語映画賞を受賞しています。
娼婦カビリア(ジュリエッタ・マシーナ)は男たちに騙されながらも、いつかこんな生活から脱け出したいと願っていた。そんな彼女の前にオスカー(フランソワ・ペリエ)という男が現れ、彼女に求婚する・・・というストーリー。
フェリーニってわかりやすい作品と難解な作品があるけれど、これは前者。「道」と同じような作風ですね。底辺に生きる者達が不遇の中、それでも前向きに、懸命に生きている。悲惨なラストなのに、そこに一筋の希望を見出すのは、カビリアの前向きな表情に生命力の強さを感じるからかもしれません。
カビリアは娼婦だけれど実に純粋。斜に構えているようで、人を信じやすいんですよね。観ている側としてはハラハラしてしまいます。「そんな大金見せたらダメだよ~」とか「なんで銀行からお金全部下ろしちゃったの!」とか。カビリアとは逆に人を信じきれない自分がそこにいた(爆)。
フェリーニったら、奥さんをまたこんな目に遭わせて・・・とは思うのですが(笑)、「道」のジェルソミーナとは正反対の役どころを見事に演じきったジュリエッタ・マシーナはさすがですね。そして、正反対の役なんだけれど、ジェルソミーナとカビリア、二人に共通する純粋な魂は同じなんですよね。
カビリアの将来に幸多からんことを祈ります。でもカビリアってどうも”だめんず”っぽいですけどね・・・。
(DVD)
監督/フェデリコ・フェリーニ
出演/ジュリエッタ・マシーナ
フランソワ・ペリエ
フェデリコ・フェリーニが「道」「崖」に続いて、愛妻ジュリエッタ・マシーナを主役に撮った作品。アカデミー外国語映画賞を受賞しています。
娼婦カビリア(ジュリエッタ・マシーナ)は男たちに騙されながらも、いつかこんな生活から脱け出したいと願っていた。そんな彼女の前にオスカー(フランソワ・ペリエ)という男が現れ、彼女に求婚する・・・というストーリー。
フェリーニってわかりやすい作品と難解な作品があるけれど、これは前者。「道」と同じような作風ですね。底辺に生きる者達が不遇の中、それでも前向きに、懸命に生きている。悲惨なラストなのに、そこに一筋の希望を見出すのは、カビリアの前向きな表情に生命力の強さを感じるからかもしれません。
カビリアは娼婦だけれど実に純粋。斜に構えているようで、人を信じやすいんですよね。観ている側としてはハラハラしてしまいます。「そんな大金見せたらダメだよ~」とか「なんで銀行からお金全部下ろしちゃったの!」とか。カビリアとは逆に人を信じきれない自分がそこにいた(爆)。
フェリーニったら、奥さんをまたこんな目に遭わせて・・・とは思うのですが(笑)、「道」のジェルソミーナとは正反対の役どころを見事に演じきったジュリエッタ・マシーナはさすがですね。そして、正反対の役なんだけれど、ジェルソミーナとカビリア、二人に共通する純粋な魂は同じなんですよね。
カビリアの将来に幸多からんことを祈ります。でもカビリアってどうも”だめんず”っぽいですけどね・・・。
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-05-05 14:30
| カ行