2009年 05月 05日
「双頭の鷲」 |
1947年/フランス
監督/ジャン・コクトー
出演/エドウィジュ・フィエール
ジャン・マレー
ファーストトレーディングの500円DVDで観賞したのですが、観始めてすぐに「なんだこりゃ」と思いました。なんと、英語字幕がプリントされているものだったのです。下に英語字幕、右側に日本語字幕という、画面が字だらけの有様。そういえば、やっぱりファーストトレーディングのDVDで「つばさ」を観た時、中国語字幕がついてたことを思い出しました。ただあれはサイレント映画だったので、それほど支障はなかったのですが、今回は「字幕が邪魔」状態。でも作品は素晴らしく、そんな悪条件を差し引いても十分見応えがありました。
十年前、愛する国王が暗殺されて以来、ずっとベールを被ってきた女王(エドウィジュ・フィエール)。そんな彼女のもとへ暗殺者スタニスラス(ジャン・マレー)が送り込まれる。彼は国王に瓜二つだった。女王は彼を暗殺者と知りながら、朗読者として側におくことにする・・・というストーリー。
ジャン・コクトーが自作戯曲を映画化したものであり、ゴージャスで美しいセット。女王を演じたエドウィジュ・フィエールは凛々しく美しく、スタニスラスのジャン・マレーもこれまた美男なんですよね。まあ、ちょっとゴツイんですけど。でも私は彼の出演作ってヴィスコンティの「白夜」しか観たことなくて、しかもこの「双頭の鷲」より10年も後の作品なんですよね。彼の美しさにも翳りが出てて、観てる側としては「マストロヤンニの方がカッコイイじゃん、マリア・シェル!」と言いたくなったのですが(笑)、こうやって若い頃のジャン・マレーを観ると(当時34歳)、う~ん美しいわ、と素直に思いますね。
この作品はスタニスラスが女王の部屋に入ってきてからの女王の長いセリフのシーンとラストシーンが圧巻ですね。特にラストシーン、階段を転げ落ちるジャン・マレーはすごかった。真後ろに倒れていくんですけど、その落ち方に迷いがないんですよね。役者魂を感じました。
悲劇的なラブストーリーでしたが、格調高い美しい作品でした。
(DVD)
監督/ジャン・コクトー
出演/エドウィジュ・フィエール
ジャン・マレー
ファーストトレーディングの500円DVDで観賞したのですが、観始めてすぐに「なんだこりゃ」と思いました。なんと、英語字幕がプリントされているものだったのです。下に英語字幕、右側に日本語字幕という、画面が字だらけの有様。そういえば、やっぱりファーストトレーディングのDVDで「つばさ」を観た時、中国語字幕がついてたことを思い出しました。ただあれはサイレント映画だったので、それほど支障はなかったのですが、今回は「字幕が邪魔」状態。でも作品は素晴らしく、そんな悪条件を差し引いても十分見応えがありました。
十年前、愛する国王が暗殺されて以来、ずっとベールを被ってきた女王(エドウィジュ・フィエール)。そんな彼女のもとへ暗殺者スタニスラス(ジャン・マレー)が送り込まれる。彼は国王に瓜二つだった。女王は彼を暗殺者と知りながら、朗読者として側におくことにする・・・というストーリー。
ジャン・コクトーが自作戯曲を映画化したものであり、ゴージャスで美しいセット。女王を演じたエドウィジュ・フィエールは凛々しく美しく、スタニスラスのジャン・マレーもこれまた美男なんですよね。まあ、ちょっとゴツイんですけど。でも私は彼の出演作ってヴィスコンティの「白夜」しか観たことなくて、しかもこの「双頭の鷲」より10年も後の作品なんですよね。彼の美しさにも翳りが出てて、観てる側としては「マストロヤンニの方がカッコイイじゃん、マリア・シェル!」と言いたくなったのですが(笑)、こうやって若い頃のジャン・マレーを観ると(当時34歳)、う~ん美しいわ、と素直に思いますね。
この作品はスタニスラスが女王の部屋に入ってきてからの女王の長いセリフのシーンとラストシーンが圧巻ですね。特にラストシーン、階段を転げ落ちるジャン・マレーはすごかった。真後ろに倒れていくんですけど、その落ち方に迷いがないんですよね。役者魂を感じました。
悲劇的なラブストーリーでしたが、格調高い美しい作品でした。
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-05-05 19:30
| サ行