2009年 06月 29日
「愛を読むひと」 |
2008年/アメリカ、ドイツ
監督/スティーヴン・ダルドリー
出演/ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
ケイト・ウィンスレットが主演女優賞でオスカーを獲得した作品。原作はベストセラー「朗読者」。
1958年のドイツ。15歳のマイケルは具合の悪いところを助けてくれた21歳年上のハンナと愛し合うようになる。しかしある日突然、ハンナは姿を消してしまう。数年後、大学で法律を学ぶマイケルは授業の一環として裁判見学に行くが、被告席にいたのはハンナだった・・・というストーリー。
切なくて、重くて、苦しいお話でした。でも、とても深く心に染み入りました。ハンナが抱えていた秘密。秘密を知られるぐらいなら、罪を受け入れることも辞さない彼女。そんな彼女の気持ちを知り、助けたいのに助けられないマイケル。マイケルが流した涙に、観ているこちら側まで胸が締め付けられました。
マイケルにとってハンナは、一生涯愛し続けた女性。彼女とのことがあったからこそ、彼は誰にも心を開くことができなくなってしまったのかもしれない。
・・・では、ハンナは?彼女がマイケルの愛を知り、心から彼を愛するようになったのは、もしかしたら彼がテープを送ってきてからかもしれない。もちろん、少年の彼のことも愛していただろう。だけれど、マイケルの心からの愛を知ったのは、あのテープを聴いた瞬間ではないだろうか。
前半は、二人が愛し合う様子が丁寧に描かれる。美しさすら感じるその場面があるからこそ、後半の二人の隔たりは切ない。
ケイト・ウィンスレットはオスカーも納得の演技。あと、マイケル役のデヴィッド・クロスもすごく良かった!初々しい15歳から、愛の苦味を知る青年時代まで、繊細に演じてました。
そしてエンドロール。スクリーンに映し出された「シドニー・ポラックとアンソニー・ミンゲラの想い出に」という英文。それを観た時、映画の感動と同時に、素晴らしき映画人の遺作であることを思い出し、涙が出そうになりました。
(新宿ピカデリー)
監督/スティーヴン・ダルドリー
出演/ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
ケイト・ウィンスレットが主演女優賞でオスカーを獲得した作品。原作はベストセラー「朗読者」。
1958年のドイツ。15歳のマイケルは具合の悪いところを助けてくれた21歳年上のハンナと愛し合うようになる。しかしある日突然、ハンナは姿を消してしまう。数年後、大学で法律を学ぶマイケルは授業の一環として裁判見学に行くが、被告席にいたのはハンナだった・・・というストーリー。
切なくて、重くて、苦しいお話でした。でも、とても深く心に染み入りました。ハンナが抱えていた秘密。秘密を知られるぐらいなら、罪を受け入れることも辞さない彼女。そんな彼女の気持ちを知り、助けたいのに助けられないマイケル。マイケルが流した涙に、観ているこちら側まで胸が締め付けられました。
マイケルにとってハンナは、一生涯愛し続けた女性。彼女とのことがあったからこそ、彼は誰にも心を開くことができなくなってしまったのかもしれない。
・・・では、ハンナは?彼女がマイケルの愛を知り、心から彼を愛するようになったのは、もしかしたら彼がテープを送ってきてからかもしれない。もちろん、少年の彼のことも愛していただろう。だけれど、マイケルの心からの愛を知ったのは、あのテープを聴いた瞬間ではないだろうか。
前半は、二人が愛し合う様子が丁寧に描かれる。美しさすら感じるその場面があるからこそ、後半の二人の隔たりは切ない。
ケイト・ウィンスレットはオスカーも納得の演技。あと、マイケル役のデヴィッド・クロスもすごく良かった!初々しい15歳から、愛の苦味を知る青年時代まで、繊細に演じてました。
そしてエンドロール。スクリーンに映し出された「シドニー・ポラックとアンソニー・ミンゲラの想い出に」という英文。それを観た時、映画の感動と同時に、素晴らしき映画人の遺作であることを思い出し、涙が出そうになりました。
(新宿ピカデリー)
by mayumi-68
| 2009-06-29 18:30
| ア行