2009年 08月 11日
「湖のほとりで」 |
2007年/イタリア
監督/アンドレア・モライヨーリ
出演/トニ・セルヴィッロ
ヴァレリア・ゴリーノ
イタリアのアカデミー賞にあたる”ダヴィッド・デイ・ドナテッロ賞”で史上最多の10部門に輝いた作品。
イタリアの田舎町の湖のほとりで若い女性の死体が発見される。遺体は地元で暮らす美少女アンナ。殺人事件として捜査を開始した警部は、アンナの人間関係を洗っていく・・・というストーリー。
アンナを取り巻く人々。娘を溺愛する父、腹違いの姉、仕事をさぼりがちな彼氏、そしてベビーシッターをしていた障害を持つ子の家族・・・等々、怪しげな人が次々に出てくる。そして、アンナが不治の病だったこと、殺された時に抵抗しなかったことなどもわかってくる。
このお話はサスペンス仕立てだけれど、家族の物語である。障害を抱えた子供を持つ親の苦しみ。そして、警部自身も若年性アルツハイマーの妻がいて、苦しみを味わっている。精神的な病気を持つ患者の家族の辛さはいかばかりか。計り知れない想いにとらわれる。一概に犯人を糾弾できない気もするのだ。もちろん、アンナを殺すべきではなかったけれど・・・なんとも言えない気持ちになった。
ところでこの作品、静かな作風なのに、ところどころで流れる音楽が実にミスマッチ。安っぽい”火サス”のような雰囲気になってしまったのが非常に残念でした。
(銀座テアトルシネマ)
監督/アンドレア・モライヨーリ
出演/トニ・セルヴィッロ
ヴァレリア・ゴリーノ
イタリアのアカデミー賞にあたる”ダヴィッド・デイ・ドナテッロ賞”で史上最多の10部門に輝いた作品。
イタリアの田舎町の湖のほとりで若い女性の死体が発見される。遺体は地元で暮らす美少女アンナ。殺人事件として捜査を開始した警部は、アンナの人間関係を洗っていく・・・というストーリー。
アンナを取り巻く人々。娘を溺愛する父、腹違いの姉、仕事をさぼりがちな彼氏、そしてベビーシッターをしていた障害を持つ子の家族・・・等々、怪しげな人が次々に出てくる。そして、アンナが不治の病だったこと、殺された時に抵抗しなかったことなどもわかってくる。
このお話はサスペンス仕立てだけれど、家族の物語である。障害を抱えた子供を持つ親の苦しみ。そして、警部自身も若年性アルツハイマーの妻がいて、苦しみを味わっている。精神的な病気を持つ患者の家族の辛さはいかばかりか。計り知れない想いにとらわれる。一概に犯人を糾弾できない気もするのだ。もちろん、アンナを殺すべきではなかったけれど・・・なんとも言えない気持ちになった。
ところでこの作品、静かな作風なのに、ところどころで流れる音楽が実にミスマッチ。安っぽい”火サス”のような雰囲気になってしまったのが非常に残念でした。
(銀座テアトルシネマ)
by mayumi-68
| 2009-08-11 19:15
| マ行