2010年 05月 18日
「グリーン・ゾーン」 |
2010年/アメリカ
監督/ポール・グリーングラス
出演/マット・デイモン
グレッグ・ギニア
ジェイソン・ボーンシリーズのポール・グリーングラス監督とマット・デイモンが再度組んだ作品。
イラクに隠された大量破壊兵器の回収を命じられた米陸軍のミラー。だが、隠されているという場所を捜索しては空振りの日が続き、ミラーは情報元に疑いを抱く。そんなミラーの元に、地元のイラク人から行方不明となっているイラク軍の重要人物についての情報がもたらされる。仲間と共にアジトを急襲したミラーだが・・・というストーリー。
面白くないわけではないんだけれど・・・テーマがちょっと弱いかな。私たち観客は、大量破壊兵器がなかったと既に知っているし、ブッシュはフセインを排除したかったのだ、ということもわかっている。それを今更映画で観ても新味はないのだ。何より、観終わった後のスッキリ感がない。混沌とした世界情勢はいまだに続いているし、誰がイラク戦争を仕組んだかということも、実際には明白になっていない。モヤモヤした気分が残るだけなのだ。
もちろん、リアルを追求したアクションシーンはスゴイ。この監督ならでは。特にマット・デイモン演じるミラーの部下は1人を除いて約30人がアフガンやイラクを経験した元兵士だという。
ただ、ハンディカメラはちょっと酷すぎ。リアルを追求するにしても、何が何だかわからん、という映像もあって、ちょっとやりすぎじゃないかと思う場面もあった。
ちなみにタイトル「グリーン・ゾーン」は安全な”インターナショナル・ゾーン”の通称。他の地域を危険な「レッド・ゾーン」と呼ぶから、この名前がついたのだとか。外では過酷な状況が続いているのに、このグリーン・ゾーンだけ、プールサイドで遊ぶ女がいたりと別世界。同時に観ていて腹が立った。イラクの人々が水に困っている一方で、プールで遊ぶアメリカ人・・・。何のための戦争だったのか、と。そしてアメリカ人の大勘違いぶりが、今現在の混乱を引き起こしたのだと、しみじみ感じた作品。
(TOHOシネマズ スカラ座)
監督/ポール・グリーングラス
出演/マット・デイモン
グレッグ・ギニア
ジェイソン・ボーンシリーズのポール・グリーングラス監督とマット・デイモンが再度組んだ作品。
イラクに隠された大量破壊兵器の回収を命じられた米陸軍のミラー。だが、隠されているという場所を捜索しては空振りの日が続き、ミラーは情報元に疑いを抱く。そんなミラーの元に、地元のイラク人から行方不明となっているイラク軍の重要人物についての情報がもたらされる。仲間と共にアジトを急襲したミラーだが・・・というストーリー。
面白くないわけではないんだけれど・・・テーマがちょっと弱いかな。私たち観客は、大量破壊兵器がなかったと既に知っているし、ブッシュはフセインを排除したかったのだ、ということもわかっている。それを今更映画で観ても新味はないのだ。何より、観終わった後のスッキリ感がない。混沌とした世界情勢はいまだに続いているし、誰がイラク戦争を仕組んだかということも、実際には明白になっていない。モヤモヤした気分が残るだけなのだ。
もちろん、リアルを追求したアクションシーンはスゴイ。この監督ならでは。特にマット・デイモン演じるミラーの部下は1人を除いて約30人がアフガンやイラクを経験した元兵士だという。
ただ、ハンディカメラはちょっと酷すぎ。リアルを追求するにしても、何が何だかわからん、という映像もあって、ちょっとやりすぎじゃないかと思う場面もあった。
ちなみにタイトル「グリーン・ゾーン」は安全な”インターナショナル・ゾーン”の通称。他の地域を危険な「レッド・ゾーン」と呼ぶから、この名前がついたのだとか。外では過酷な状況が続いているのに、このグリーン・ゾーンだけ、プールサイドで遊ぶ女がいたりと別世界。同時に観ていて腹が立った。イラクの人々が水に困っている一方で、プールで遊ぶアメリカ人・・・。何のための戦争だったのか、と。そしてアメリカ人の大勘違いぶりが、今現在の混乱を引き起こしたのだと、しみじみ感じた作品。
(TOHOシネマズ スカラ座)
by mayumi-68
| 2010-05-18 19:10
| カ行