2010年 07月 17日
「シャネル&ストラヴィンスキー」 |
2009年/フランス
監督/ヤン・クーネン
出演/マッツ・ミケルセン
アナ・ムグラリス
シャネル社の協力のもとに製作された作品。ココ・シャネルを演じるのは現在のシャネルのミューズ、アナ・ムグラリス。ストラヴィンスキーはマッツ・ミケルセン。監督が「ドーベルマン」のヤン・クーネンというのはちょっと意外かも。
1920年、パリ。一流のデザイナーの地位を手にしながらも、愛する男を事故で亡くし、悲しみの中にいるココ・シャネル。7年前の「春の祭典」初演を酷評され、失意のままのイゴール・ストラヴィンスキー。そんな二人が出会い、恋に落ちる。しかし、ストラヴィンスキーには病弱な妻と子供たちがいた・・・というストーリー。
二人の関係はいわゆる”不倫”の関係なのよね。でも二人が何故ここまで惹かれあい、求めあったのかの過程の描き方が弱い。もちろん、ココは彼の「春の祭典」の初演を評価していたし、美しい彼女にストラヴィンスキーが惹かれるのもわかる。でもストラヴィンスキーには誰よりも彼を理解し、愛してくれている妻がいたのに・・・しかも、妻が同じ屋敷にいるのに情事を重ねる二人の神経がわからない。残酷だなあ。
アナ・ムグラリスは美しい。本物のシャネルとは似ていないけれど、雰囲気はピッタリ。自立した女。選ぶものに迷いがなく、自分が欲するものがわかっている女性。そんなココを彼女は意志の強そうな瞳で演じていた。
そしてストラヴィンスキーを演じたマッツ・ミケルセン。彼は何でもこなすなあ。この間観た「タイタンの戦い」ではまたガラッと違う役柄だったもんね。
ところで、初演で酷評された「春の祭典」。まあ、酷評されるのもわかるよなあ・・・。今までとかなり趣の違う作品だし、ロシア出身の作曲家といったらチャイコフスキーを代表するロマンチックな曲風が多いもの。それを期待して行ったらかなりガッカリすると思う。この聴衆に限らず、斬新なものに拒絶反応を起こすっていうのはあるかもね。
作品自体の雰囲気は悪くない。シャネルのイメージがよく出てた。でも脚本が薄っぺらくて中身がないような気がする。それが残念。
(DVD)
監督/ヤン・クーネン
出演/マッツ・ミケルセン
アナ・ムグラリス
シャネル社の協力のもとに製作された作品。ココ・シャネルを演じるのは現在のシャネルのミューズ、アナ・ムグラリス。ストラヴィンスキーはマッツ・ミケルセン。監督が「ドーベルマン」のヤン・クーネンというのはちょっと意外かも。
1920年、パリ。一流のデザイナーの地位を手にしながらも、愛する男を事故で亡くし、悲しみの中にいるココ・シャネル。7年前の「春の祭典」初演を酷評され、失意のままのイゴール・ストラヴィンスキー。そんな二人が出会い、恋に落ちる。しかし、ストラヴィンスキーには病弱な妻と子供たちがいた・・・というストーリー。
二人の関係はいわゆる”不倫”の関係なのよね。でも二人が何故ここまで惹かれあい、求めあったのかの過程の描き方が弱い。もちろん、ココは彼の「春の祭典」の初演を評価していたし、美しい彼女にストラヴィンスキーが惹かれるのもわかる。でもストラヴィンスキーには誰よりも彼を理解し、愛してくれている妻がいたのに・・・しかも、妻が同じ屋敷にいるのに情事を重ねる二人の神経がわからない。残酷だなあ。
アナ・ムグラリスは美しい。本物のシャネルとは似ていないけれど、雰囲気はピッタリ。自立した女。選ぶものに迷いがなく、自分が欲するものがわかっている女性。そんなココを彼女は意志の強そうな瞳で演じていた。
そしてストラヴィンスキーを演じたマッツ・ミケルセン。彼は何でもこなすなあ。この間観た「タイタンの戦い」ではまたガラッと違う役柄だったもんね。
ところで、初演で酷評された「春の祭典」。まあ、酷評されるのもわかるよなあ・・・。今までとかなり趣の違う作品だし、ロシア出身の作曲家といったらチャイコフスキーを代表するロマンチックな曲風が多いもの。それを期待して行ったらかなりガッカリすると思う。この聴衆に限らず、斬新なものに拒絶反応を起こすっていうのはあるかもね。
作品自体の雰囲気は悪くない。シャネルのイメージがよく出てた。でも脚本が薄っぺらくて中身がないような気がする。それが残念。
(DVD)
by mayumi-68
| 2010-07-17 14:30
| サ行