2009年/イギリス
監督/J・ブレイクソン
出演/ジェマ・アータートン
マーティン・コムストン
エディ・マーサン
登場人物はたったの3人。それでも飽きることなく観られるのは秀逸な脚本のおかげでしょうね。2人の誘拐犯と1人の人質。壮絶な駆け引きの物語。
刑務所仲間のヴィック(エディ・マーサン)とダニー(マーティン・コムストン)は富豪の娘アリス・クリード(ジェマ・アータートン)を誘拐する。彼らは彼女の父親に身代金を要求するが・・・というストーリー。
冒頭、ヴィックとダニーの2人が淡々と誘拐準備をしているところから始まる。アパートの一室の壁紙を張り替え、ベッドを買い、設置する。これからやろうとしている犯罪に対し、実に無駄のない動きでプロだな、と感じさせる。そしてアリスの誘拐・・・。これが、女性としてはかなり酷く、辛い。洋服をすべて切り裂き、裸にして写真を撮る。アリスの恐怖を考えるとゾッとする。だからこそ、後からわかるアリスとダニーの関係に驚き、アリスの怒りもわかるのだ。
ヴィック、ダニー、アリス。3人の思惑が交錯する後半。誰が一番冷酷か?というと・・・ダニーのような気がするんだよなあ。ヴィックはある意味純粋。ダニーのことを疑っちゃいなかった。アリスはあそこまでされたんだから怒るのは当然。ではダニーは?彼の考えがイマイチ読めない。ヴィックとアリス、どちらを愛していた?・・・いや、彼が一番愛していたのは「お金」なんだなあと思う。
ラストは当然の帰結ともいえる。アリスはあの後どうするんだろう。家に帰るとは思えないなぁ~。
(ヒューマントラストシネマ渋谷)