2011年 12月 10日
「クリスマス・ストーリー」 |
2008年/フランス
監督/アルノー・デプレシャン
出演/カトリーヌ・ドヌーヴ
ジャン=ポール・ルシヨン
マチュー・アマルリック
フランス映画は二通りある。一つは、わかりやすくて共感しやすいもの。もうひとつは「ああ、フランス映画だなあ」と思わせるもの。フランス人の思考回路はわからん、と思う類のものだ。この作品は後者。監督はアルノー・デプレシャン。有名な監督で、好きという人も多いけれど、私は苦手。「そして僕は恋をする」がダメだった。いかにもフランスらしい恋模様で。そしてこの「クリスマス・ストーリー」はフランスらしい(?)家族劇だった。
母ジュノンの病気をきっかけに集まった長女エリザベート、次男アンリ、三男イヴァン。エリザベートとアンリは絶縁状態にあり、久しぶりの再会となるが・・・というストーリー。
いくつものエピソードが重なり合っている。一人一人の人生にそれぞれのエピソードがあるのだから当然だ。でもそのエピソードのすべてが語られるわけじゃない。何故エリザベートとアンリは仲違いをしたのか、エリザベートの息子ポールと父親の関係とか、妻と友人が寝てもイヴァンは許せたのか・・・とか、何もかもが思わせぶり。ジクソーパズルの欠けたピースが見つからない状態とでもいうのだろうか。
15年前にこういう映画を見たら「なんだこりゃ」だったと思うけれど、今では「まあ、フランス映画だからね」で流すことができる。でも心に残る映画ではないな。私にとってのクリスマス映画は断然「素晴らしき哉、人生!」だわ。わかりやすい映画の方が感情移入しやすいし、やっぱり共感できるもの。私にとって「共感できる」って映画を観る上でとても重要なのよね。
この作品で注目したのはカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニの親子共演。義理の親子役だったけどね。
それにしても、兄のためには役に立てなかったアンリが、母のためには役に立てた。まるで神様が彼が生まれてきた使命を与えたかのようで、ちょっとしんみりしましたね。
(DVD)
監督/アルノー・デプレシャン
出演/カトリーヌ・ドヌーヴ
ジャン=ポール・ルシヨン
マチュー・アマルリック
フランス映画は二通りある。一つは、わかりやすくて共感しやすいもの。もうひとつは「ああ、フランス映画だなあ」と思わせるもの。フランス人の思考回路はわからん、と思う類のものだ。この作品は後者。監督はアルノー・デプレシャン。有名な監督で、好きという人も多いけれど、私は苦手。「そして僕は恋をする」がダメだった。いかにもフランスらしい恋模様で。そしてこの「クリスマス・ストーリー」はフランスらしい(?)家族劇だった。
母ジュノンの病気をきっかけに集まった長女エリザベート、次男アンリ、三男イヴァン。エリザベートとアンリは絶縁状態にあり、久しぶりの再会となるが・・・というストーリー。
いくつものエピソードが重なり合っている。一人一人の人生にそれぞれのエピソードがあるのだから当然だ。でもそのエピソードのすべてが語られるわけじゃない。何故エリザベートとアンリは仲違いをしたのか、エリザベートの息子ポールと父親の関係とか、妻と友人が寝てもイヴァンは許せたのか・・・とか、何もかもが思わせぶり。ジクソーパズルの欠けたピースが見つからない状態とでもいうのだろうか。
15年前にこういう映画を見たら「なんだこりゃ」だったと思うけれど、今では「まあ、フランス映画だからね」で流すことができる。でも心に残る映画ではないな。私にとってのクリスマス映画は断然「素晴らしき哉、人生!」だわ。わかりやすい映画の方が感情移入しやすいし、やっぱり共感できるもの。私にとって「共感できる」って映画を観る上でとても重要なのよね。
この作品で注目したのはカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニの親子共演。義理の親子役だったけどね。
それにしても、兄のためには役に立てなかったアンリが、母のためには役に立てた。まるで神様が彼が生まれてきた使命を与えたかのようで、ちょっとしんみりしましたね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2011-12-10 13:30
| カ行