2005年 06月 09日
「ミリオンダラー・ベイビー」 |
2004年/アメリカ
監督/クリント・イーストウッド
出演/クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
オスカーも納得。これしかないでしょう。見終わってそう思った。
「アビエイター」のスコセッシに獲らせてあげたかったと思っていたけれど、これを観ちゃったら、間違いなくこの作品だよね。
イーストウッドはスゴイ。俳優としても、監督としても特別のものを持っている。別格だ。映像がスクリーンから溢れだすかと思うほどの臨場感。光と影の使い方がすごくうまくて、美しかった。
ボクシングの名トレーナー、フランキーのもとに31歳のマギーが弟子入りを志願して訪れる。「女は教えない」とフランキーは突っぱねるが、マギーの熱意に動かされる・・・というお話。
この映画も「海を飛ぶ夢」と同じく尊厳死を扱っているのだけれど、この作品の方が強く「生きることの意味」を問いかけているように思う。「海を飛ぶ夢」の主人公は長いこと寝たきりで、これじゃあ生きている意味なんてないから・・・という理由で死を選ぶ。しかし、この映画では、ボクシングがすべてだったからこそ、それを失ったら「死」しかない、という理由だ。「生かすことは、殺すことだ」と言ったフランキーの心を思うと辛い。
貧しい彼女が掴んだ栄光。一瞬の輝き。でも、ほんの一瞬でも、彼女は「生きた」のだ。そんな彼女の姿は「人間が生きる本当の意味」を体現していたように思う。
マギー役のヒラリー・スワンクも本当に素晴らしく、女優とは、ここまでやるものなのか!と感嘆させられた。確かにあそこまでやられてしまったら、オスカーは彼女以外に考えられない。
モーガン・フリーマン演じるスクラップの語りも味わい深かったし、イーストウッドのラストの病室での演技も見事。”目”の演技に感動した。
音楽も秀逸だったし、本当に素晴らしい映画でした。
(新宿ピカデリー)
監督/クリント・イーストウッド
出演/クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
オスカーも納得。これしかないでしょう。見終わってそう思った。
「アビエイター」のスコセッシに獲らせてあげたかったと思っていたけれど、これを観ちゃったら、間違いなくこの作品だよね。
イーストウッドはスゴイ。俳優としても、監督としても特別のものを持っている。別格だ。映像がスクリーンから溢れだすかと思うほどの臨場感。光と影の使い方がすごくうまくて、美しかった。
ボクシングの名トレーナー、フランキーのもとに31歳のマギーが弟子入りを志願して訪れる。「女は教えない」とフランキーは突っぱねるが、マギーの熱意に動かされる・・・というお話。
この映画も「海を飛ぶ夢」と同じく尊厳死を扱っているのだけれど、この作品の方が強く「生きることの意味」を問いかけているように思う。「海を飛ぶ夢」の主人公は長いこと寝たきりで、これじゃあ生きている意味なんてないから・・・という理由で死を選ぶ。しかし、この映画では、ボクシングがすべてだったからこそ、それを失ったら「死」しかない、という理由だ。「生かすことは、殺すことだ」と言ったフランキーの心を思うと辛い。
貧しい彼女が掴んだ栄光。一瞬の輝き。でも、ほんの一瞬でも、彼女は「生きた」のだ。そんな彼女の姿は「人間が生きる本当の意味」を体現していたように思う。
マギー役のヒラリー・スワンクも本当に素晴らしく、女優とは、ここまでやるものなのか!と感嘆させられた。確かにあそこまでやられてしまったら、オスカーは彼女以外に考えられない。
モーガン・フリーマン演じるスクラップの語りも味わい深かったし、イーストウッドのラストの病室での演技も見事。”目”の演技に感動した。
音楽も秀逸だったし、本当に素晴らしい映画でした。
(新宿ピカデリー)
by mayumi-68
| 2005-06-09 19:00
| マ行