2006年 04月 18日
「ナイロビの蜂」 |
2005年/イギリス
監督/フェルナンド・メイレレス
出演/レイフ・ファインズ
レイチェル・ワイズ
重い。すごく重い。でも、目を逸らしてはならない。そんな気分にさせられた。
アフリカのナイロビで外交官として働くジャスティン。しかし、ある日妻のテッサが何者かによって殺されてしまう。妻の死の原因を調べるうち、ジャスティンは、政府が絡む陰謀に巻き込まれていく・・・というお話。
衝撃的な内容ですが、あながち「作り話だ」と言い切れない部分もある。殺人とまではいかないにしても、こういうことってありえると思うんですよ。アフリカを食い物にしてる企業や国なんて山のようにあるし。企業は利益を追求し、政府は国益しか考えない。NGOは力不足。国連は役立たず。・・・今の現状ってこんなモンでしょ。ある意味、この作品はそういった問題点をうまく踏まえてるよね。
ただ、こういった問題を改善する方法はあると思う。それは、世界の人々の声。特に企業はイメージを優先するから、一般ユーザーのクレームには敏感だ。
過去に、こんな話があった。欧米のエイズ薬は効能はあるが、高すぎてアフリカの貧しい国の人々には手が出せない。そこで、南アフリカ政府は割安なコピー薬を手に入れようとした。しかし、そこに先進国の製薬会社が特許を盾に反対してきた。だが、そんな製薬会社の姿勢に、世界中の批判が集まり、製薬会社は訴えを取り下げた・・・という事例だ。つまり、一部の者達の言葉には企業や政府は耳を貸さなくても、世界中の批判が集まれば、必ず企業は動くということだ。
・・・この映画のテッサにも、そういう方法を取ってほしかった。あまりにも正攻法すぎた。そして、もっともっとジャスティンを頼ってほしかった。あれでは、ジャスティンが可哀想すぎる。彼女の死後、彼女の本当の愛を知るなんて・・・。最後のジャスティンの選択も、私には不満だ。もっともっと戦って欲しかったのに・・・。それがとても残念だった。
(試写会 GAGA試写室)
監督/フェルナンド・メイレレス
出演/レイフ・ファインズ
レイチェル・ワイズ
重い。すごく重い。でも、目を逸らしてはならない。そんな気分にさせられた。
アフリカのナイロビで外交官として働くジャスティン。しかし、ある日妻のテッサが何者かによって殺されてしまう。妻の死の原因を調べるうち、ジャスティンは、政府が絡む陰謀に巻き込まれていく・・・というお話。
衝撃的な内容ですが、あながち「作り話だ」と言い切れない部分もある。殺人とまではいかないにしても、こういうことってありえると思うんですよ。アフリカを食い物にしてる企業や国なんて山のようにあるし。企業は利益を追求し、政府は国益しか考えない。NGOは力不足。国連は役立たず。・・・今の現状ってこんなモンでしょ。ある意味、この作品はそういった問題点をうまく踏まえてるよね。
ただ、こういった問題を改善する方法はあると思う。それは、世界の人々の声。特に企業はイメージを優先するから、一般ユーザーのクレームには敏感だ。
過去に、こんな話があった。欧米のエイズ薬は効能はあるが、高すぎてアフリカの貧しい国の人々には手が出せない。そこで、南アフリカ政府は割安なコピー薬を手に入れようとした。しかし、そこに先進国の製薬会社が特許を盾に反対してきた。だが、そんな製薬会社の姿勢に、世界中の批判が集まり、製薬会社は訴えを取り下げた・・・という事例だ。つまり、一部の者達の言葉には企業や政府は耳を貸さなくても、世界中の批判が集まれば、必ず企業は動くということだ。
・・・この映画のテッサにも、そういう方法を取ってほしかった。あまりにも正攻法すぎた。そして、もっともっとジャスティンを頼ってほしかった。あれでは、ジャスティンが可哀想すぎる。彼女の死後、彼女の本当の愛を知るなんて・・・。最後のジャスティンの選択も、私には不満だ。もっともっと戦って欲しかったのに・・・。それがとても残念だった。
(試写会 GAGA試写室)
by mayumi-68
| 2006-04-18 19:00
| ナ行