2006年 05月 26日
「戦場のアリア」 |
2005年/フランス・イギリス・ドイツ
監督/クリスチャン・カリオン
出演/ダイアン・クルーガー
ギョーム・カネ
ダニエル・ブリュール
人と人はわかりあえるのに、なんで国と国はわかりあえないんだろう。
映画を観ている最中、何度も何度もそう思った。
第一次大戦中、ドイツ軍とフランス、スコットランド軍が対峙するフランス北部の戦場。ドイツ軍の陣営から聞こえてきたオペラの歌声に、スコットランド軍がバグパイプで応え、それをきっかけに両軍はクリスマスの間だけ、一時休戦することになる・・・というお話。
実話というのが素晴らしいです。そして、誰もが本当は戦争なんてしたくなくて、わかりあいたかったということも伝わってきた。
人として、互いに向き合ったから、銃を向けられなくなった。命を救いたくなった。たとえ後からどんな咎めを受けようとも、彼らは後悔しなかっただろう。
ふと、小川未明の「野ばら」という物語を思い出した。国境を守る隣国同士の老兵と若い兵士。二人は仲良くなる。しかし、互いの国が戦争となった時、老兵は若い兵士に言う。「自分は年老いているがそれなりの地位にいる。自分の首を持っていけば、君は出世できる」と。しかし、若い兵士は断固として拒否する。そして、別の戦地に赴いた彼は帰らぬ人となってしまい、老兵は一人残される・・・という悲しいお話なのですが、この作品に通じるものを感じました。
憎みあうより、わかりあうことの方がずっとずっと幸せだ。そんなことを感じた作品でした。
(恵比寿ガーデンシネマ)
監督/クリスチャン・カリオン
出演/ダイアン・クルーガー
ギョーム・カネ
ダニエル・ブリュール
人と人はわかりあえるのに、なんで国と国はわかりあえないんだろう。
映画を観ている最中、何度も何度もそう思った。
第一次大戦中、ドイツ軍とフランス、スコットランド軍が対峙するフランス北部の戦場。ドイツ軍の陣営から聞こえてきたオペラの歌声に、スコットランド軍がバグパイプで応え、それをきっかけに両軍はクリスマスの間だけ、一時休戦することになる・・・というお話。
実話というのが素晴らしいです。そして、誰もが本当は戦争なんてしたくなくて、わかりあいたかったということも伝わってきた。
人として、互いに向き合ったから、銃を向けられなくなった。命を救いたくなった。たとえ後からどんな咎めを受けようとも、彼らは後悔しなかっただろう。
ふと、小川未明の「野ばら」という物語を思い出した。国境を守る隣国同士の老兵と若い兵士。二人は仲良くなる。しかし、互いの国が戦争となった時、老兵は若い兵士に言う。「自分は年老いているがそれなりの地位にいる。自分の首を持っていけば、君は出世できる」と。しかし、若い兵士は断固として拒否する。そして、別の戦地に赴いた彼は帰らぬ人となってしまい、老兵は一人残される・・・という悲しいお話なのですが、この作品に通じるものを感じました。
憎みあうより、わかりあうことの方がずっとずっと幸せだ。そんなことを感じた作品でした。
(恵比寿ガーデンシネマ)
by mayumi-68
| 2006-05-26 14:05
| サ行