2006年 06月 06日
「愛より強く」 |
2004年/ドイツ
監督/ファティ・アキン
出演/ビロル・ユーネル
シベル・ケキリ
2004年ベルリン映画祭金熊賞の作品。
自殺未遂をはかり、病院に収容されたジャイトは、そこでシベルという女性に出会う。トルコ移民である彼女は保守的で厳しい家族から解放されたくて、ジャイトに偽装結婚してほしいと頼むのだが・・・というお話。
破滅型の二人が出会い、愛し合うようになるのだが、その気持ちに気付くのが遅すぎた。特に、自由になったことにより、タガが外れたように遊びまくるシベルは、まだ愛の意味さえもわかっていないような子供だ。逆に、ジャイトは愛する妻を亡くしている。妻の死について、映画の中では多くを語らないが、彼が妻の死により堕ちてしまったことは想像に難くない。愛情深い人物なのだ。だから、彼が愛ゆえに罪を犯してしまうところは非常に切なかった。
一方、シベルは一時は自分の行いを反省するのだが、長続きしない。どうも我慢のきかない性格のようで・・・彼女こそ本物の”破滅型”なんでしょうけど。
印象的だったのは、酔っていた時に罪を犯したジャイトがその後一切酒を飲まないこと。彼の反省の度合いを物語っていた。
ラストはある程度予想できる。そうするしかないだろう、と思う。わかってはいるけれど、哀しく、切ない。そんなラストでした。
(シアターN渋谷)
監督/ファティ・アキン
出演/ビロル・ユーネル
シベル・ケキリ
2004年ベルリン映画祭金熊賞の作品。
自殺未遂をはかり、病院に収容されたジャイトは、そこでシベルという女性に出会う。トルコ移民である彼女は保守的で厳しい家族から解放されたくて、ジャイトに偽装結婚してほしいと頼むのだが・・・というお話。
破滅型の二人が出会い、愛し合うようになるのだが、その気持ちに気付くのが遅すぎた。特に、自由になったことにより、タガが外れたように遊びまくるシベルは、まだ愛の意味さえもわかっていないような子供だ。逆に、ジャイトは愛する妻を亡くしている。妻の死について、映画の中では多くを語らないが、彼が妻の死により堕ちてしまったことは想像に難くない。愛情深い人物なのだ。だから、彼が愛ゆえに罪を犯してしまうところは非常に切なかった。
一方、シベルは一時は自分の行いを反省するのだが、長続きしない。どうも我慢のきかない性格のようで・・・彼女こそ本物の”破滅型”なんでしょうけど。
印象的だったのは、酔っていた時に罪を犯したジャイトがその後一切酒を飲まないこと。彼の反省の度合いを物語っていた。
ラストはある程度予想できる。そうするしかないだろう、と思う。わかってはいるけれど、哀しく、切ない。そんなラストでした。
(シアターN渋谷)
by mayumi-68
| 2006-06-06 18:45
| ア行