2006年 08月 18日
「9000マイルの約束」 |
2001年/ドイツ
監督/ハーディ・マーティンス
出演/ベルンハルト・ベターマン
ミハエル・メンドル
実話に基づく作品。
第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所に送られたドイツ人のクレメンス・フォレルは、家族と再会を果たすため、ドイツ人医師の協力を得て脱走。3年がかりで祖国ドイツへと歩き続ける・・・というストーリー。
第二次世界大戦とドイツというと、どうしてもナチスがクローズアップされるけれど、普通の軍人達も当然いたわけで、彼らが一方的な裁判でシベリア行きになってしまう場面には、日本人が重なり辛い気持ちになりました。私はどうしてもソ連のシベリヤ抑留が許せないんですよね。戦勝国なら何をしてもいいっていうのか?極寒の地で強制労働させられ、亡くなっていった人達のことを思うと怒りが沸々とわいてきました。
クレメンスを逃がしてくれるお医者さんのエピソードも、クレメンスを助けようとして殺される犬のエピソードも哀しかった。それ以上に、果てしない雪原をひたすら歩かなければならなかったクレメンスの孤独と恐怖は観ていて苦しくなるほど。あのシーンを長いと感じる人もいるだろうが、実際はもっともっと気の遠くなるほど長いのだ。
そして、途中でクレメンスを助けるユダヤ人。憎しみを超え、手を差し伸べる彼の姿に、本当に強い人とはこういう人だ、と心から思った。
ラスト、クレメンスが娘との約束を果たすシーン。胸が熱くなりました。ただ、あのお医者さんとの約束を果たす(妻に彼の死亡を伝えること)シーンも欲しかったな・・・と思いましたね。
(NHK-BS)
監督/ハーディ・マーティンス
出演/ベルンハルト・ベターマン
ミハエル・メンドル
実話に基づく作品。
第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所に送られたドイツ人のクレメンス・フォレルは、家族と再会を果たすため、ドイツ人医師の協力を得て脱走。3年がかりで祖国ドイツへと歩き続ける・・・というストーリー。
第二次世界大戦とドイツというと、どうしてもナチスがクローズアップされるけれど、普通の軍人達も当然いたわけで、彼らが一方的な裁判でシベリア行きになってしまう場面には、日本人が重なり辛い気持ちになりました。私はどうしてもソ連のシベリヤ抑留が許せないんですよね。戦勝国なら何をしてもいいっていうのか?極寒の地で強制労働させられ、亡くなっていった人達のことを思うと怒りが沸々とわいてきました。
クレメンスを逃がしてくれるお医者さんのエピソードも、クレメンスを助けようとして殺される犬のエピソードも哀しかった。それ以上に、果てしない雪原をひたすら歩かなければならなかったクレメンスの孤独と恐怖は観ていて苦しくなるほど。あのシーンを長いと感じる人もいるだろうが、実際はもっともっと気の遠くなるほど長いのだ。
そして、途中でクレメンスを助けるユダヤ人。憎しみを超え、手を差し伸べる彼の姿に、本当に強い人とはこういう人だ、と心から思った。
ラスト、クレメンスが娘との約束を果たすシーン。胸が熱くなりました。ただ、あのお医者さんとの約束を果たす(妻に彼の死亡を伝えること)シーンも欲しかったな・・・と思いましたね。
(NHK-BS)
by mayumi-68
| 2006-08-18 09:30
| カ行