2007年 04月 15日
「風の遺産」 |
1960年/アメリカ
監督/スタンリー・クレイマー
出演/スペンサー・トレイシー
フレデリック・マーチ
ジーン・ケリー
スペンサー・トレイシー、フレデリック・マーチ、ジーン・ケリーの共演作。
アカデミー賞には多数ノミネートされ、ベルリン映画祭ではフレデリック・マーチが男優賞を受賞。1999年にはジャック・レモン主演でリメイクもされているドラマ。では何故、日本では未公開か?それは、この作品の主題が、日本人には馴染みの薄い”聖書”にあるからだと思う。
1925年、実際にアメリカ・テネシー州で起きた通称「モンキー裁判」。学校の教師が「聖書の教えに逆らって”進化論”を教えることを禁じる」州法に違反したとして逮捕される。検事は大統領候補にもなった弁の立つブレディ(フレデリック・マーチ)、対する弁護士はその道40年のベテランで、ブレディの親友でもあったドラモンド(スペンサー・トレイシー)。全米中が見守る中、裁判は始まる・・・というお話。
ダーウィンの進化論「種の起源」。人の祖先は猿。そんなことは今やわかりきっていることだけれど、”人を創造したのは神”との教えがある教会側は黙っちゃいないわけです。牧師が半ば狂信的な集会をするところなんて、背筋が寒くなりました。
裁判で、ブレディがドラモンドに「お前に信じるものはあるのか」と問う場面がある。それに対しドラモンドは「ある。それは個人の心だ」と答える。この答えが、私の求めていた”信じる”ものの在り方そのもので、なんだかとても感動しました。
スペンサー・トレイシーとフレデリック・マーチは揃って大熱演!素晴らしかったです。(「生活の設計」以来のフレデリック・マーチでしたので、あまりの変わり様に驚きましたが)。
ちなみにこの作品を観ようと思ったきっかけは、新聞記者ホーンベックをジーン・ケリーが演じていたから。彼にしては珍しく皮肉屋でシニカルな役。歌って踊りません。それはそれで良かったけれど、やっぱりケリーは陽気な笑顔で皆に幸せを与えるダンスを披露してるほうが素敵かな。
(DVD)
監督/スタンリー・クレイマー
出演/スペンサー・トレイシー
フレデリック・マーチ
ジーン・ケリー
スペンサー・トレイシー、フレデリック・マーチ、ジーン・ケリーの共演作。
アカデミー賞には多数ノミネートされ、ベルリン映画祭ではフレデリック・マーチが男優賞を受賞。1999年にはジャック・レモン主演でリメイクもされているドラマ。では何故、日本では未公開か?それは、この作品の主題が、日本人には馴染みの薄い”聖書”にあるからだと思う。
1925年、実際にアメリカ・テネシー州で起きた通称「モンキー裁判」。学校の教師が「聖書の教えに逆らって”進化論”を教えることを禁じる」州法に違反したとして逮捕される。検事は大統領候補にもなった弁の立つブレディ(フレデリック・マーチ)、対する弁護士はその道40年のベテランで、ブレディの親友でもあったドラモンド(スペンサー・トレイシー)。全米中が見守る中、裁判は始まる・・・というお話。
ダーウィンの進化論「種の起源」。人の祖先は猿。そんなことは今やわかりきっていることだけれど、”人を創造したのは神”との教えがある教会側は黙っちゃいないわけです。牧師が半ば狂信的な集会をするところなんて、背筋が寒くなりました。
裁判で、ブレディがドラモンドに「お前に信じるものはあるのか」と問う場面がある。それに対しドラモンドは「ある。それは個人の心だ」と答える。この答えが、私の求めていた”信じる”ものの在り方そのもので、なんだかとても感動しました。
スペンサー・トレイシーとフレデリック・マーチは揃って大熱演!素晴らしかったです。(「生活の設計」以来のフレデリック・マーチでしたので、あまりの変わり様に驚きましたが)。
ちなみにこの作品を観ようと思ったきっかけは、新聞記者ホーンベックをジーン・ケリーが演じていたから。彼にしては珍しく皮肉屋でシニカルな役。歌って踊りません。それはそれで良かったけれど、やっぱりケリーは陽気な笑顔で皆に幸せを与えるダンスを披露してるほうが素敵かな。
(DVD)
by mayumi-68
| 2007-04-15 19:30
| カ行