2007年 06月 03日
「ママの想い出」 |
1948年/アメリカ
監督/ジョージ・スティーヴンス
出演/アイリーン・ダン
バーバラ・B・デゲス
キャスリン・フォーブスのベストセラー小説「ママの銀行預金」の映画化。
ノルウェーから移民した一家とその親類を描いたお話です。
貧しいけれど、実直に生きる人々。悪い人なんて一人も出てきません。一つ一つのエピソードの積み重ねがそれぞれの人格を浮き彫りにし、じんわりと胸に染み入る傑作となりました。
長男の進学のために、家族皆が協力する姿、物語を朗読してくれた下宿人への感謝の気持ち、入院した末娘との約束を守るため、掃除婦のフリをして病院にしのびこんで看病するママ・・・。どれも心根の優しい、真っ直ぐな人達の話です。
私が特に好きだったのは、娘の卒業祝いを買うために、先祖の形見のブローチをママが売ったと知って、娘カトリンが取り戻しに行くシーン。そんな娘を大人になったと認めて、パパがコーヒーを注いでくれる場面には涙が出ました。
あともうひとつは、いつも大声で口が悪かったクリスおじさんのエピソード。おじさんが亡くなってから、足の悪かったおじさんが、自分と同じ苦しみを負わないよう、足を怪我した子供達への治療代を支払っていたことがわかるシーンには、不器用だけれど子供が好きで優しかったおじさんの気持ちに泣けました。
人は本来、こういう優しさを持っているものなのです。そう思わせてくれる秀作でした。
(DVD)
監督/ジョージ・スティーヴンス
出演/アイリーン・ダン
バーバラ・B・デゲス
キャスリン・フォーブスのベストセラー小説「ママの銀行預金」の映画化。
ノルウェーから移民した一家とその親類を描いたお話です。
貧しいけれど、実直に生きる人々。悪い人なんて一人も出てきません。一つ一つのエピソードの積み重ねがそれぞれの人格を浮き彫りにし、じんわりと胸に染み入る傑作となりました。
長男の進学のために、家族皆が協力する姿、物語を朗読してくれた下宿人への感謝の気持ち、入院した末娘との約束を守るため、掃除婦のフリをして病院にしのびこんで看病するママ・・・。どれも心根の優しい、真っ直ぐな人達の話です。
私が特に好きだったのは、娘の卒業祝いを買うために、先祖の形見のブローチをママが売ったと知って、娘カトリンが取り戻しに行くシーン。そんな娘を大人になったと認めて、パパがコーヒーを注いでくれる場面には涙が出ました。
あともうひとつは、いつも大声で口が悪かったクリスおじさんのエピソード。おじさんが亡くなってから、足の悪かったおじさんが、自分と同じ苦しみを負わないよう、足を怪我した子供達への治療代を支払っていたことがわかるシーンには、不器用だけれど子供が好きで優しかったおじさんの気持ちに泣けました。
人は本来、こういう優しさを持っているものなのです。そう思わせてくれる秀作でした。
(DVD)
by mayumi-68
| 2007-06-03 17:30
| マ行