2007年 07月 16日
「痴人の愛」 |
1934年/アメリカ
監督/ジョン・クロムウェル
出演/ベティ・デイヴィス
レスリー・ハワード
なんでこんな邦題なんでしょうね。原題の「人生の絆」でいいと思うんですけど。谷崎潤一郎の「痴人の愛」に内容が似ているから、という説もあるけれど・・・この邦題は、映画の内容を的確に表してるとは思わないなあ。
右足が不自由な医学生フィリップは、ウエイトレスのミルドレッドに惹かれる。しかしミルドレッドは彼のプロポーズを拒否し、他の男性と婚約。しかしその男に捨てられ、妊娠したミルドレッドはフィリップに泣きつく。フィリップは新しい恋人と別れても、ミルドレッドを救おうとする。しかし今度は彼女はフィリップの友人と関係を持ってしまう・・・というストーリー。
ミルドレッドを演じたベティ・デイヴィスの悪女っぷりは素晴らしい。彼女はすごい美人というわけではないけれど、美しい金髪、透けるように白い肌、そして何より意志の強い瞳。人を惹きつけずにはいられない魅力を放ってます。毒のようなミルドレッドに純粋で優しいフィリップは不似合いのように思えるけれど、だからこそ、自分にないものを求めてフィリップは彼女を愛したのかもしれない。
フィリップを演じたレスリー・ハワードも素敵です。不自由な足をコンプレックスに感じて強い自己主張ができない彼を非常に繊細に演じています。
ミルドレッドがこの世を去り、フィリップは彼女の呪縛から解き放たれる。その時の彼の晴れやかな表情が印象的。彼はミルドレッドを心から愛し、そして憎み、囚われていた。どんなに傷つけられても彼とミルドレッドは繋がっていた。それこそが「人生の絆」なのかもしれない。
(DVD)
監督/ジョン・クロムウェル
出演/ベティ・デイヴィス
レスリー・ハワード
なんでこんな邦題なんでしょうね。原題の「人生の絆」でいいと思うんですけど。谷崎潤一郎の「痴人の愛」に内容が似ているから、という説もあるけれど・・・この邦題は、映画の内容を的確に表してるとは思わないなあ。
右足が不自由な医学生フィリップは、ウエイトレスのミルドレッドに惹かれる。しかしミルドレッドは彼のプロポーズを拒否し、他の男性と婚約。しかしその男に捨てられ、妊娠したミルドレッドはフィリップに泣きつく。フィリップは新しい恋人と別れても、ミルドレッドを救おうとする。しかし今度は彼女はフィリップの友人と関係を持ってしまう・・・というストーリー。
ミルドレッドを演じたベティ・デイヴィスの悪女っぷりは素晴らしい。彼女はすごい美人というわけではないけれど、美しい金髪、透けるように白い肌、そして何より意志の強い瞳。人を惹きつけずにはいられない魅力を放ってます。毒のようなミルドレッドに純粋で優しいフィリップは不似合いのように思えるけれど、だからこそ、自分にないものを求めてフィリップは彼女を愛したのかもしれない。
フィリップを演じたレスリー・ハワードも素敵です。不自由な足をコンプレックスに感じて強い自己主張ができない彼を非常に繊細に演じています。
ミルドレッドがこの世を去り、フィリップは彼女の呪縛から解き放たれる。その時の彼の晴れやかな表情が印象的。彼はミルドレッドを心から愛し、そして憎み、囚われていた。どんなに傷つけられても彼とミルドレッドは繋がっていた。それこそが「人生の絆」なのかもしれない。
(DVD)
by mayumi-68
| 2007-07-16 15:30
| タ行