2007年 07月 31日
「街のあかり」 |
2006年/フィンランド、ドイツ、フランス
監督/アキ・カウリスマキ
出演/ヤンネ・フーティアイネン
マリア・ヤンヴェンヘルミ
マリア・ヘイスカネン
主人公がヘナチョコすぎて泣けてきた・・・。
「浮き雲」「過去のない男」に続く”敗者三部作”の最終章。でも私は前二作、そんなに敗者だとは思わないんですよ。「浮き雲」は美しい夫婦愛だし、「過去のない男」は周囲の人が皆親切で主人公は記憶がなくても幸せそうだった。でもこの作品の主人公は悲惨だ。会社では孤立し、女に騙された挙句に宝石を盗んだ犯人とされて逮捕、服役。もう悲惨すぎるのだ。
でも確かに悲惨なのだけれど、主人公に悲愴感はない。「何もかもおしまいだ・・・な~んて冗談だよ」なんて軽口を叩く余裕すらある。救いようのないラストだって、ほのかに希望が見える。重ねられた手にこめる力がそれを物語っている。
気にかけてくれる誰かがいる限り、人は生きていける。そんなことを感じさせてくれました。
ちなみに、過去2作同様、今回も犬が登場します。どことなく哀れで寂しげで、でもとても可愛い犬。カウリスマキ監督は犬好きなのですね。
(ユーロスペース)
監督/アキ・カウリスマキ
出演/ヤンネ・フーティアイネン
マリア・ヤンヴェンヘルミ
マリア・ヘイスカネン
主人公がヘナチョコすぎて泣けてきた・・・。
「浮き雲」「過去のない男」に続く”敗者三部作”の最終章。でも私は前二作、そんなに敗者だとは思わないんですよ。「浮き雲」は美しい夫婦愛だし、「過去のない男」は周囲の人が皆親切で主人公は記憶がなくても幸せそうだった。でもこの作品の主人公は悲惨だ。会社では孤立し、女に騙された挙句に宝石を盗んだ犯人とされて逮捕、服役。もう悲惨すぎるのだ。
でも確かに悲惨なのだけれど、主人公に悲愴感はない。「何もかもおしまいだ・・・な~んて冗談だよ」なんて軽口を叩く余裕すらある。救いようのないラストだって、ほのかに希望が見える。重ねられた手にこめる力がそれを物語っている。
気にかけてくれる誰かがいる限り、人は生きていける。そんなことを感じさせてくれました。
ちなみに、過去2作同様、今回も犬が登場します。どことなく哀れで寂しげで、でもとても可愛い犬。カウリスマキ監督は犬好きなのですね。
(ユーロスペース)
by mayumi-68
| 2007-07-31 19:10
| マ行