2002年 08月 02日
「この素晴らしき世界」 |
2000年/チェコ
監督/ヤン・フジェベイク
出演/ボレスラフ・ポリーフカ
アンナ・シィシェコヴァー
チェコを舞台にした作品っていうのも珍しい。
第二次世界大戦中のドイツ支配下のチェコ。ユダヤ人迫害が激しくなる中、主人公はユダヤ人の青年をかくまうこととなる。
狂気の時代。ほとんどのチェコ人は、ドイツの存在を疎ましく思いながらも、彼らに従わざるをえない。そんな中でユダヤ人の青年をかくまった主人公は、世の中の流れに逆らったといえるだろう。人間としての尊厳が、彼をそうさせたのかもしれない。
主人公の妻に横恋慕する同僚やドイツ人の上司。苦し紛れについた嘘から妊娠せざるをえなくなった妻。
悲喜劇とはこういうことをいうんだろう。おかしいんだけれど、悲しい。
この映画は、私の好きな映画「ビューティフル・ピープル」に似ている。人間を愛すべき存在として描いている。チェコ人も、ユダヤ人も、ドイツ人も。
映画のタイトルどおりだと思った。
(岩波ホール)
監督/ヤン・フジェベイク
出演/ボレスラフ・ポリーフカ
アンナ・シィシェコヴァー
チェコを舞台にした作品っていうのも珍しい。
第二次世界大戦中のドイツ支配下のチェコ。ユダヤ人迫害が激しくなる中、主人公はユダヤ人の青年をかくまうこととなる。
狂気の時代。ほとんどのチェコ人は、ドイツの存在を疎ましく思いながらも、彼らに従わざるをえない。そんな中でユダヤ人の青年をかくまった主人公は、世の中の流れに逆らったといえるだろう。人間としての尊厳が、彼をそうさせたのかもしれない。
主人公の妻に横恋慕する同僚やドイツ人の上司。苦し紛れについた嘘から妊娠せざるをえなくなった妻。
悲喜劇とはこういうことをいうんだろう。おかしいんだけれど、悲しい。
この映画は、私の好きな映画「ビューティフル・ピープル」に似ている。人間を愛すべき存在として描いている。チェコ人も、ユダヤ人も、ドイツ人も。
映画のタイトルどおりだと思った。
(岩波ホール)
by mayumi-68
| 2002-08-02 15:03
| カ行