2002年 12月 11日
「銀幕のメモワール」 |
2001年/フランス
監督/ピエール・グランブラ
出演/ブノワ・マジメル
ジャンヌ・モロー
マリオン・コティヤール
大好きなブノワ・マジメルが出演してる映画。原題は「LISA」。共演はフランスの大女優ジャンヌ・モロー。
古い映画のフィルム缶の中から出てきた1枚の写真。その写真に写っていた女性を訪ねていった若い映画監督の青年は、彼女の悲しい過去を知ることになる、というストーリー。
どんな内容なのか、全く予備知識がなかったんだけれど、ユダヤ人迫害を扱ったものだった。しかも、舞台となるのは結核患者が集まるサナトリウムというのも珍しい。
人種で人が差別されるというのはやはり見ていて辛い。ユダヤ人が何をしたというのか。ナチスではない人たちまでユダヤ人を差別しているという状況は悲しかった。
今現在、パレスチナとイスラエル間で問題が起こっているが、もとはといえば、各地で迫害や差別を受けたユダヤ人達が、安住できる土地を求めたことから始まったことだ。それを思うと、パレスチナを侵攻したイスラエルのやり方には決して納得できないが、ユダヤ人たちの気持ちもなんとなくわかる。これほど歴史に翻弄された民族も他にあるまい。
ユダヤ人、ユダヤ人を差別する者、ユダヤ人を救おうとする者。それぞれの立場は違うが、戦争という状況下で、皆生きるために必死だった。そして、人を愛することも必死だったのだ。
戦争は、愛する者同士をも引き裂いた。悲劇だ。
ちなみに、この映画でのブノワ・マジメルは素晴らしい。「スズメバチ」での彼はイマイチだったが、この映画での彼は素敵だ。やはりアクション映画よりもこういう芸術的な映画の方が彼には合っている。
この映画、テーマは重いけれど、とても良い映画だった。久々に深い映画を観たなあ、と思った。
(試写会 クロスタワーホール)
監督/ピエール・グランブラ
出演/ブノワ・マジメル
ジャンヌ・モロー
マリオン・コティヤール
大好きなブノワ・マジメルが出演してる映画。原題は「LISA」。共演はフランスの大女優ジャンヌ・モロー。
古い映画のフィルム缶の中から出てきた1枚の写真。その写真に写っていた女性を訪ねていった若い映画監督の青年は、彼女の悲しい過去を知ることになる、というストーリー。
どんな内容なのか、全く予備知識がなかったんだけれど、ユダヤ人迫害を扱ったものだった。しかも、舞台となるのは結核患者が集まるサナトリウムというのも珍しい。
人種で人が差別されるというのはやはり見ていて辛い。ユダヤ人が何をしたというのか。ナチスではない人たちまでユダヤ人を差別しているという状況は悲しかった。
今現在、パレスチナとイスラエル間で問題が起こっているが、もとはといえば、各地で迫害や差別を受けたユダヤ人達が、安住できる土地を求めたことから始まったことだ。それを思うと、パレスチナを侵攻したイスラエルのやり方には決して納得できないが、ユダヤ人たちの気持ちもなんとなくわかる。これほど歴史に翻弄された民族も他にあるまい。
ユダヤ人、ユダヤ人を差別する者、ユダヤ人を救おうとする者。それぞれの立場は違うが、戦争という状況下で、皆生きるために必死だった。そして、人を愛することも必死だったのだ。
戦争は、愛する者同士をも引き裂いた。悲劇だ。
ちなみに、この映画でのブノワ・マジメルは素晴らしい。「スズメバチ」での彼はイマイチだったが、この映画での彼は素敵だ。やはりアクション映画よりもこういう芸術的な映画の方が彼には合っている。
この映画、テーマは重いけれど、とても良い映画だった。久々に深い映画を観たなあ、と思った。
(試写会 クロスタワーホール)
by mayumi-68
| 2002-12-11 00:48
| カ行