2007年 08月 28日
「明るい瞳」 |
2005年/フランス
監督/ジェローム・ボネル
出演/ナタリー・ブトゥフ
ラルス・ルドルフ
地味だけれど、静かな余韻の残る作品。
精神的に不安定な女性・ファニーは兄夫婦と暮らしている。ある日、兄嫁の浮気を目撃した彼女は、一人で家を出て、父の墓があるドイツへ向かう。そして彼女は森の中で木こりのオスカーと出会う。フランス語とドイツ語。言葉による意思の疎通はできないが、次第に二人を心を通わせていく・・・というお話。
前半のファニーは観ていて痛々しい。頑なでピリピリしている。兄嫁の裏切りを知り、それを兄に伝えられない。兄は妹を大切に思っているが、もてあまし気味でもある。この兄妹の関係が見ていてちょっと切ない。お互いを思いながらもすれ違ってしまう二人に胸が痛くなる。
しかし後半、オスカーと出逢ったファニーは明らかに変わる。生き生きとして、実に自然だ。オスカーも、ちょっと変わっているファニーを受け入れ、見守っている。二人の間を優しい空気が流れているのが観ている者にも伝わってくるのだ。
自分らしくあること。自分らしくなれる場所を見つけること。自分らしさを受け入れてくれる人といること。それってとても大切で、そして素敵なことなんだと思った。
ラスト、停まった車。彼女は何を選択するのだろうか・・・。
(試写会 スペースF汐留ホール)
監督/ジェローム・ボネル
出演/ナタリー・ブトゥフ
ラルス・ルドルフ
地味だけれど、静かな余韻の残る作品。
精神的に不安定な女性・ファニーは兄夫婦と暮らしている。ある日、兄嫁の浮気を目撃した彼女は、一人で家を出て、父の墓があるドイツへ向かう。そして彼女は森の中で木こりのオスカーと出会う。フランス語とドイツ語。言葉による意思の疎通はできないが、次第に二人を心を通わせていく・・・というお話。
前半のファニーは観ていて痛々しい。頑なでピリピリしている。兄嫁の裏切りを知り、それを兄に伝えられない。兄は妹を大切に思っているが、もてあまし気味でもある。この兄妹の関係が見ていてちょっと切ない。お互いを思いながらもすれ違ってしまう二人に胸が痛くなる。
しかし後半、オスカーと出逢ったファニーは明らかに変わる。生き生きとして、実に自然だ。オスカーも、ちょっと変わっているファニーを受け入れ、見守っている。二人の間を優しい空気が流れているのが観ている者にも伝わってくるのだ。
自分らしくあること。自分らしくなれる場所を見つけること。自分らしさを受け入れてくれる人といること。それってとても大切で、そして素敵なことなんだと思った。
ラスト、停まった車。彼女は何を選択するのだろうか・・・。
(試写会 スペースF汐留ホール)
by mayumi-68
| 2007-08-28 19:00
| ア行