2007年 10月 28日
「グレースと公爵」 |
2001年/フランス
監督/エリック・ロメール
出演/ルーシー・ラッセル
ジャン=クロード・ドレフュス
エリック・ロメールが描くフランス革命。
1970年、パリ。革命によって貴族達の生活は危ぶまれる。英国人で王党派のグレースは、革命派のオルレアン公爵と以前は愛人関係にあり、今は信頼の関係を築いていた。王党派は劣勢に追い込まれ、ルイ16世の裁判が近づく・・・というストーリー。
これ、エリック・ロメール監督としては異色作なんじゃないでしょうか。歴史ものというのもあるし、CGを使っているのも珍しい。そして何より、普段のロメール作品にはない張りつめたような重苦しい緊迫感。暗い雰囲気が漂い、これは本当にロメール作品なのかと疑いたくなるほど。
でも、80歳近くなってからこの題材を手がけたのは、やはりフランス人の血がそうさせたのでしょうか。ロメール監督はいつも女性を主軸に置きますが、今作でもそれは変わりません。女性目線でフランス革命を描いています。ただ、グレースは王党派なので、公平な目線ではないので、観る側の判断にもよるでしょうね。狂気が支配する時代。無駄に多くの血が流れる時をグレースがどう生き抜いたか、というのが主軸です。
決して明るい内容ではありません。観る者を選ぶ作品ですね。
(NHK-BS ハイビジョン)
監督/エリック・ロメール
出演/ルーシー・ラッセル
ジャン=クロード・ドレフュス
エリック・ロメールが描くフランス革命。
1970年、パリ。革命によって貴族達の生活は危ぶまれる。英国人で王党派のグレースは、革命派のオルレアン公爵と以前は愛人関係にあり、今は信頼の関係を築いていた。王党派は劣勢に追い込まれ、ルイ16世の裁判が近づく・・・というストーリー。
これ、エリック・ロメール監督としては異色作なんじゃないでしょうか。歴史ものというのもあるし、CGを使っているのも珍しい。そして何より、普段のロメール作品にはない張りつめたような重苦しい緊迫感。暗い雰囲気が漂い、これは本当にロメール作品なのかと疑いたくなるほど。
でも、80歳近くなってからこの題材を手がけたのは、やはりフランス人の血がそうさせたのでしょうか。ロメール監督はいつも女性を主軸に置きますが、今作でもそれは変わりません。女性目線でフランス革命を描いています。ただ、グレースは王党派なので、公平な目線ではないので、観る側の判断にもよるでしょうね。狂気が支配する時代。無駄に多くの血が流れる時をグレースがどう生き抜いたか、というのが主軸です。
決して明るい内容ではありません。観る者を選ぶ作品ですね。
(NHK-BS ハイビジョン)
by mayumi-68
| 2007-10-28 16:00
| カ行