2008年 04月 13日
「探偵 スルース」 |
1972年/イギリス
監督/ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演/ローレンス・オリヴィエ
マイケル・ケイン
ジュード・ロウとマイケル・ケインの「スルース」は今作のリメイク。そして断言してしまえば、オリジナルのこちらの方が断然面白い!なんと言っても舞台の方の作者アンソニー・シェーファー自ら脚色し、「イヴの総て」「三人の妻への手紙」などの名監督ジョセフ・L・マンキーウィッツだもんね。
ストーリーは途中まではリメイク版とほぼ一緒。大きく違うのは3回目のゲーム。リメイク版は安易にホモ話に持っていってなんだかとても下品な作品に成り下がったけれど、オリジナルは違う。マイロ(マイケル・ケイン)はワイク(ローレンス・オリヴィエ)にこう告げるのだ。「あんたの愛人を殺した。そして、殺人の証拠となるものをこの家に隠した。もうじき警察がやってくる」と。冗談かと思ったワイクが愛人の友人宅へ電話をかけると、彼女が殺されたことを知らされる。そこで彼は濡れ衣を晴らすべく、屋敷の大捜索を始める・・・・。
私は最初、リメイク版とオリジナル版の違いはジュード・ロウにあるのかと思っていた。でも、マイケル・ケインの若い時ってスマートで、驚くほどジュードに似ていることが判明。冷たい目つきや話し方が似てるのだ。違うのは、オリヴィエとケインだった。軽妙でユーモアかつ気品を感じさせるオリヴィエに比べ、リメイク版のケインは少々ねちっこくて重々しいのだ。映画のトーンも、リメイクでは暗く閑散としていたけれど、オリジナルは明るく賑やか。オリジナルのワイク宅はあちらこちらに動く人形があり、楽しいけれど不気味で彼の特異性を示している。ラストシーンのシュールさも見事。
やはりこれはリメイクするのなら忠実にするべきだったと思う。あんな形でオリジナルを貶めてはならなかった。本当はとても面白い作品なのに・・・と思いましたね。
(VIDEO)
監督/ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演/ローレンス・オリヴィエ
マイケル・ケイン
ジュード・ロウとマイケル・ケインの「スルース」は今作のリメイク。そして断言してしまえば、オリジナルのこちらの方が断然面白い!なんと言っても舞台の方の作者アンソニー・シェーファー自ら脚色し、「イヴの総て」「三人の妻への手紙」などの名監督ジョセフ・L・マンキーウィッツだもんね。
ストーリーは途中まではリメイク版とほぼ一緒。大きく違うのは3回目のゲーム。リメイク版は安易にホモ話に持っていってなんだかとても下品な作品に成り下がったけれど、オリジナルは違う。マイロ(マイケル・ケイン)はワイク(ローレンス・オリヴィエ)にこう告げるのだ。「あんたの愛人を殺した。そして、殺人の証拠となるものをこの家に隠した。もうじき警察がやってくる」と。冗談かと思ったワイクが愛人の友人宅へ電話をかけると、彼女が殺されたことを知らされる。そこで彼は濡れ衣を晴らすべく、屋敷の大捜索を始める・・・・。
私は最初、リメイク版とオリジナル版の違いはジュード・ロウにあるのかと思っていた。でも、マイケル・ケインの若い時ってスマートで、驚くほどジュードに似ていることが判明。冷たい目つきや話し方が似てるのだ。違うのは、オリヴィエとケインだった。軽妙でユーモアかつ気品を感じさせるオリヴィエに比べ、リメイク版のケインは少々ねちっこくて重々しいのだ。映画のトーンも、リメイクでは暗く閑散としていたけれど、オリジナルは明るく賑やか。オリジナルのワイク宅はあちらこちらに動く人形があり、楽しいけれど不気味で彼の特異性を示している。ラストシーンのシュールさも見事。
やはりこれはリメイクするのなら忠実にするべきだったと思う。あんな形でオリジナルを貶めてはならなかった。本当はとても面白い作品なのに・・・と思いましたね。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-04-13 20:00
| タ行