2008年 04月 29日
「チップス先生さようなら」 |
1939/アメリカ
監督/サム・ウッド
出演/ロバート・ドーナット
グリア・ガーソン
ジョン・ミルズ
名門男子校に赴任してきたチップス先生は、近寄りがたい存在で生徒からの人気はなかった。しかし、美しく聡明なキャサリンと出会い、彼は変わっていく。いつしか彼は生徒から絶大なる人気を誇る名物先生となるのだった・・・というストーリー。
1939年のこの作品、この年は「風と共に去りぬ」がアカデミー賞の主要部門のほとんどを独占してしまったのだけれど、主演男優賞はこの「チップス先生さようなら」のロバート・ドーナット。あのクラーク・ゲイブルを抑えてだからスゴイ!でも、20代から80代までをまったく違和感なく演じきったロバート・ドーナットは本当に素晴らしい!受賞に値すると思います。
前半・・・特にキャサリンと出会ってからのチップス先生はとても幸せなんだけれど、キャサリンが死産してしまうあたりからは涙、涙の展開。優しかったキャサリンの死を知って、生徒達が先生の悲しみを気遣い、涙をこらえるシーンや、第一次世界大戦で出征した教え子達を失ってしまうシーンなど、本当に泣けました。戦争で亡くなった人を読み上げる時、以前同僚であり、敵となってしまった親友の名前を呼んだチップス先生の心境やいかに。戦地に送り出すために子供達を育てたわけじゃないし、親友はキャサリンとの仲を取り持ち、誰よりもチップス先生を理解しようとしてくれた人だった。戦争さえなければ、ずっと同じ学校で教鞭をとり続けていたのだ。この作品は、反戦映画でもあるのですね。
チップス先生は命つきる時、「子供がいなくて彼は孤独だった」という言葉に「いたよ。何千人もの子供がね」と答える。この言葉は、教師という職業の素晴らしさを感じさせてくれます。
監督は「打撃王」などの名匠サム・ウッド。心に残る名作を撮るのがうまいですね。この作品も素晴らしかったです。
ちなみに、ピーター・オトゥール版もありますね。そちらも観てみたいです。
(DVD)
監督/サム・ウッド
出演/ロバート・ドーナット
グリア・ガーソン
ジョン・ミルズ
名門男子校に赴任してきたチップス先生は、近寄りがたい存在で生徒からの人気はなかった。しかし、美しく聡明なキャサリンと出会い、彼は変わっていく。いつしか彼は生徒から絶大なる人気を誇る名物先生となるのだった・・・というストーリー。
1939年のこの作品、この年は「風と共に去りぬ」がアカデミー賞の主要部門のほとんどを独占してしまったのだけれど、主演男優賞はこの「チップス先生さようなら」のロバート・ドーナット。あのクラーク・ゲイブルを抑えてだからスゴイ!でも、20代から80代までをまったく違和感なく演じきったロバート・ドーナットは本当に素晴らしい!受賞に値すると思います。
前半・・・特にキャサリンと出会ってからのチップス先生はとても幸せなんだけれど、キャサリンが死産してしまうあたりからは涙、涙の展開。優しかったキャサリンの死を知って、生徒達が先生の悲しみを気遣い、涙をこらえるシーンや、第一次世界大戦で出征した教え子達を失ってしまうシーンなど、本当に泣けました。戦争で亡くなった人を読み上げる時、以前同僚であり、敵となってしまった親友の名前を呼んだチップス先生の心境やいかに。戦地に送り出すために子供達を育てたわけじゃないし、親友はキャサリンとの仲を取り持ち、誰よりもチップス先生を理解しようとしてくれた人だった。戦争さえなければ、ずっと同じ学校で教鞭をとり続けていたのだ。この作品は、反戦映画でもあるのですね。
チップス先生は命つきる時、「子供がいなくて彼は孤独だった」という言葉に「いたよ。何千人もの子供がね」と答える。この言葉は、教師という職業の素晴らしさを感じさせてくれます。
監督は「打撃王」などの名匠サム・ウッド。心に残る名作を撮るのがうまいですね。この作品も素晴らしかったです。
ちなみに、ピーター・オトゥール版もありますね。そちらも観てみたいです。
(DVD)
by mayumi-68
| 2008-04-29 13:30
| タ行