2008年 05月 18日
「黒蘭の女」 |
1938年/アメリカ
監督/ウィリアム・ワイラー
出演/ベティ・デイヴィス
ヘンリー・フォンダ
ジョージ・ブレント
ジュリーは南部の名家の娘。勝手で我が儘。そんな彼女には真面目な婚約者プレスがいたが、あることをきっかけに婚約を破棄されてしまう。しかし、彼をあきらめられないジュリーは、彼が1年後に北部から妻エミイを伴って帰ってきたことを知ると、二人を別れさせようとする。しかしそんな時、黄熱病が流行し、プレスも発病してしまう・・・というストーリー。
ベティ・デイヴィスはこの作品で2回目のアカデミー主演女優賞を受賞。確かに彼女の演技にはなんの異存もございません。
がっ!ウィリアム・ワイラー監督の作品としては凡作としか言いようがない。脚本にあの後の名監督ジョン・ヒューストンが携わっているにも関わらず、である。
まず、”悪女”と言われるジュリーがそれほど悪女だと思えないこと。プレスと婚約破棄するきっかけになったのは、独身女性は白いドレスを着ると決まっている舞踏会に赤いドレスを着て行ったこと。・・・若い者にはありがちな旧体制に対する反発だ。
それに、プレスが妻を連れ帰った時だって、嫌味こそ言うけれど、本気で男たちに決闘させようとしたわけではないのだ。あれぐらいのことで”悪女”とされてしまうだなんて、ジュリーが気の毒。
あと、プレスを演じたヘンリー・フォンダが魅力不足。堅物で、あんなにつまらない男を何故ジュリーがあそまで愛していたのか謎。元婚約者の家に妻を連れてくる図々しさもイヤだ。
そして何よりもラスト。えっ。これで終わり?とびっくりし、あまりにもスッキリしないその終わりに「ここで終わりか、ワイラー!」と叫びたくなってしまった。ワイラー監督作品として楽しみにしていただけに残念でした。
(VIDEO)
監督/ウィリアム・ワイラー
出演/ベティ・デイヴィス
ヘンリー・フォンダ
ジョージ・ブレント
ジュリーは南部の名家の娘。勝手で我が儘。そんな彼女には真面目な婚約者プレスがいたが、あることをきっかけに婚約を破棄されてしまう。しかし、彼をあきらめられないジュリーは、彼が1年後に北部から妻エミイを伴って帰ってきたことを知ると、二人を別れさせようとする。しかしそんな時、黄熱病が流行し、プレスも発病してしまう・・・というストーリー。
ベティ・デイヴィスはこの作品で2回目のアカデミー主演女優賞を受賞。確かに彼女の演技にはなんの異存もございません。
がっ!ウィリアム・ワイラー監督の作品としては凡作としか言いようがない。脚本にあの後の名監督ジョン・ヒューストンが携わっているにも関わらず、である。
まず、”悪女”と言われるジュリーがそれほど悪女だと思えないこと。プレスと婚約破棄するきっかけになったのは、独身女性は白いドレスを着ると決まっている舞踏会に赤いドレスを着て行ったこと。・・・若い者にはありがちな旧体制に対する反発だ。
それに、プレスが妻を連れ帰った時だって、嫌味こそ言うけれど、本気で男たちに決闘させようとしたわけではないのだ。あれぐらいのことで”悪女”とされてしまうだなんて、ジュリーが気の毒。
あと、プレスを演じたヘンリー・フォンダが魅力不足。堅物で、あんなにつまらない男を何故ジュリーがあそまで愛していたのか謎。元婚約者の家に妻を連れてくる図々しさもイヤだ。
そして何よりもラスト。えっ。これで終わり?とびっくりし、あまりにもスッキリしないその終わりに「ここで終わりか、ワイラー!」と叫びたくなってしまった。ワイラー監督作品として楽しみにしていただけに残念でした。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-05-18 17:45
| カ行