2008年 06月 14日
「黄色いリボン」 |
1949年/アメリカ
監督/ジョン・フォード
出演/ジョン・ウェイン
ヴィクター・マクラクレン
ベン・ジョンソン
ジョン・ウェインは後年、自分が演じた役の中で一番どれが好きか?と聞かれた時、この「黄色いリボン」のブリトルズ大尉だと答えてました。「駅馬車」のリンゴー・キッドでもなく、「赤い河」のトマス・ダンスンでもなく、「捜索者」のイーサン・エドワーズでもない。42歳で、退役間近の軍人を演じ、かなりの老け役だったにもかかわらず、この役が一番好きだと言う。でも、この作品を観賞して、なんとなくわかるような気がしました。
この「黄色いリボン」のブリトルズ大尉は人間的に深みがあり、一本筋の通った男。部下はこの人物の下で任務につくのを誇りに思うであろうし、そう思って当然の人物像なのだ。このブリトルズ大尉を演じているジョン・ウェインは最高に素晴らしく、歩き方、体型など、老け演技も実に見事。当時彼が42歳だったことを考えると驚異的だ。
この作品には面白いエピソードも残っていて、ヴィクター・マクラクレンが寝ている犬を見て「これは誰の犬だ?いい犬だ。アイリッシュ・セッターか」と言うシーンがある。もちろん、アイルランド出身のフォード監督が思いついたアイデアだ。しかし、マクラクレンはいざ本番を始めた時、「いい犬だ。コッカースパニエルか!」と言ってしまい、フォードは激怒。ジョン・ウェインが笑いすぎのあまり卒中の発作を起こすんじゃないかと思ったと共演者のハリー・ケリー・Jrは述懐している。
あと、名シーンもある。それは、荒野を行軍する騎兵隊の頭上で稲妻が走っているシーン。CGでも何でもない、正真正銘の雷。落雷の危険がある中、演じている側はさぞかし恐ろしかっただろう。でもあのシーンのおかげで騎兵隊の任務の厳しさ、過酷さが強調された。ジョン・フォード監督は天気までをも意のままにしてしまうのか・・・と恐れ入った。
騎兵隊三部作のうちの二作目のこの作品。温かい作品で、私は好きですね。
(DVD)
監督/ジョン・フォード
出演/ジョン・ウェイン
ヴィクター・マクラクレン
ベン・ジョンソン
ジョン・ウェインは後年、自分が演じた役の中で一番どれが好きか?と聞かれた時、この「黄色いリボン」のブリトルズ大尉だと答えてました。「駅馬車」のリンゴー・キッドでもなく、「赤い河」のトマス・ダンスンでもなく、「捜索者」のイーサン・エドワーズでもない。42歳で、退役間近の軍人を演じ、かなりの老け役だったにもかかわらず、この役が一番好きだと言う。でも、この作品を観賞して、なんとなくわかるような気がしました。
この「黄色いリボン」のブリトルズ大尉は人間的に深みがあり、一本筋の通った男。部下はこの人物の下で任務につくのを誇りに思うであろうし、そう思って当然の人物像なのだ。このブリトルズ大尉を演じているジョン・ウェインは最高に素晴らしく、歩き方、体型など、老け演技も実に見事。当時彼が42歳だったことを考えると驚異的だ。
この作品には面白いエピソードも残っていて、ヴィクター・マクラクレンが寝ている犬を見て「これは誰の犬だ?いい犬だ。アイリッシュ・セッターか」と言うシーンがある。もちろん、アイルランド出身のフォード監督が思いついたアイデアだ。しかし、マクラクレンはいざ本番を始めた時、「いい犬だ。コッカースパニエルか!」と言ってしまい、フォードは激怒。ジョン・ウェインが笑いすぎのあまり卒中の発作を起こすんじゃないかと思ったと共演者のハリー・ケリー・Jrは述懐している。
あと、名シーンもある。それは、荒野を行軍する騎兵隊の頭上で稲妻が走っているシーン。CGでも何でもない、正真正銘の雷。落雷の危険がある中、演じている側はさぞかし恐ろしかっただろう。でもあのシーンのおかげで騎兵隊の任務の厳しさ、過酷さが強調された。ジョン・フォード監督は天気までをも意のままにしてしまうのか・・・と恐れ入った。
騎兵隊三部作のうちの二作目のこの作品。温かい作品で、私は好きですね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2008-06-14 13:30
| カ行