2008年 06月 21日
「怒涛の果て」 |
1948年/アメリカ
監督/エドワード・ルドウィッグ
出演/ジョン・ウェイン
ゲイル・ラッセル
ジョン・ウェインは生涯3度結婚し、亡くなる時は実質4番目の妻が看取ったと言われている。でも私は、彼が死ぬまで想い続けたのはこの映画の共演者ゲイル・ラッセルではないかと思っている。「拳銃無宿」で共演した時、二人の仲を2番目の妻エスペランザに疑われたにも関わらず、この作品で再共演。しかも、この作品に出てくる船会社バトジャクから取って、自らの独立プロダクション名を「バトジャック・プロダクション」にしたというのだから、この作品に対する想いが伝わってくるというもの。
しかし、彼の想いとは裏腹に、この作品自体はつまらない。海洋ものだけれど、ウェイン演じる船長の性格がイマイチ好きになれないし、ラスト、事故で死んだ彼が、結ばれなかった彼女と天国で結ばれるという展開はあまりにも陳腐。
でも、ウェインには大切な映画だったんだろうなあ。彼はインタビューで「怒涛の果てはロマンティックな映画だった」と語っている。彼の作品で恋愛ものだったら、私は断然「静かなる男」がいい!と思っているのだけれど、ウェインは、世間的評価の低い「怒涛の果て」を挙げた。
こんなエピソードがある。ガンで余命いくばくもないウェインは病室で同じビデオを何度も何度も観ていた。それは「怒涛の果て」だったという。ゲイル・ラッセルは若くしてアルコール中毒でこの世を去っている。もしかしたらウェインは、自分が死んだらこの映画と同じように、天国でラッセルと一緒になれると思ったんじゃないかしら。だとしたら、とても切ないなあ・・・と。
(VIDEO)
監督/エドワード・ルドウィッグ
出演/ジョン・ウェイン
ゲイル・ラッセル
ジョン・ウェインは生涯3度結婚し、亡くなる時は実質4番目の妻が看取ったと言われている。でも私は、彼が死ぬまで想い続けたのはこの映画の共演者ゲイル・ラッセルではないかと思っている。「拳銃無宿」で共演した時、二人の仲を2番目の妻エスペランザに疑われたにも関わらず、この作品で再共演。しかも、この作品に出てくる船会社バトジャクから取って、自らの独立プロダクション名を「バトジャック・プロダクション」にしたというのだから、この作品に対する想いが伝わってくるというもの。
しかし、彼の想いとは裏腹に、この作品自体はつまらない。海洋ものだけれど、ウェイン演じる船長の性格がイマイチ好きになれないし、ラスト、事故で死んだ彼が、結ばれなかった彼女と天国で結ばれるという展開はあまりにも陳腐。
でも、ウェインには大切な映画だったんだろうなあ。彼はインタビューで「怒涛の果てはロマンティックな映画だった」と語っている。彼の作品で恋愛ものだったら、私は断然「静かなる男」がいい!と思っているのだけれど、ウェインは、世間的評価の低い「怒涛の果て」を挙げた。
こんなエピソードがある。ガンで余命いくばくもないウェインは病室で同じビデオを何度も何度も観ていた。それは「怒涛の果て」だったという。ゲイル・ラッセルは若くしてアルコール中毒でこの世を去っている。もしかしたらウェインは、自分が死んだらこの映画と同じように、天国でラッセルと一緒になれると思ったんじゃないかしら。だとしたら、とても切ないなあ・・・と。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-06-21 10:30
| タ行