2008年 07月 21日
「ワーロック」 |
1959年/アメリカ
監督/エドワード・ドミトリク
出演/リチャード・ウィドマーク
ヘンリー・フォンダ
アンソニー・クイン
これは面白かった。リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クインという個性実力派俳優が顔を揃えた作品。
西部の町ワーロック。無法者マッキューン一味に荒らされ放題で困った街の人々は名ガンマンのプレイスデルを保安官として雇う。彼は銃の力で町を治めようとする。そしてもう一人、保安官になったのがマッキューンのやり方に愛想を尽かし、一味から抜けたジョニー・ギャノン。彼は法と秩序を遵守する。彼らは互いに認め合うが、プレイスデルの相棒モーガンが問題を起こし、プレイスデル自身が彼を撃つ。友人を殺したことにより、自暴自棄になり店に火を放ったプレイスデルにジョニーは明日町を出ろと言うが・・・というストーリー。
三者それぞれにハマリ役。リチャード・ウィドマーク演じるジョニーがすごくいい人で私はついつい彼を応援。仲間のやり方に心を痛め、無鉄砲な弟ビリーに頭を悩ませる。ウィドマークは悪役が多いけれど生真面目な役も似合う人だ。たとえ手をナイフで刺されようとも自分の意志を曲げないジョニーにピッタリでした。
ヘンリー・フォンダはプレイスデル。超一流の銃の使い手で、物腰穏やかだけれど冷徹な面もある男。ヘンリー・フォンダはどこか暗い部分がある人物なので、こういう役が合ってますね。
そして、ある意味一番難しい役どころがアンソニー・クイン演じるモーガン。ハッキリとは描かれないけれど、彼はホモセクシャルなんだよね。何があってもまずプレイスデルを選ぶ男。たとえどんないい女であろうとプレイスデルにはかなわない。だからこそ、プレイスデルが町の娘ジェシーと身を落ち着けようとした時、彼は荒れまくるのだ。男の嫉妬だ。愛憎表裏一体。アンソニー・クインの演技は素晴らしかった。
ちなみに監督のエドワード・ドミトリク監督は赤狩りで共産主義の疑いをかけられ、仲間を売り渡してしまった人。この映画の裏テーマが「裏切り」であるのは、監督自身の自己投影かもしれない。
(VIDEO)
監督/エドワード・ドミトリク
出演/リチャード・ウィドマーク
ヘンリー・フォンダ
アンソニー・クイン
これは面白かった。リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クインという個性実力派俳優が顔を揃えた作品。
西部の町ワーロック。無法者マッキューン一味に荒らされ放題で困った街の人々は名ガンマンのプレイスデルを保安官として雇う。彼は銃の力で町を治めようとする。そしてもう一人、保安官になったのがマッキューンのやり方に愛想を尽かし、一味から抜けたジョニー・ギャノン。彼は法と秩序を遵守する。彼らは互いに認め合うが、プレイスデルの相棒モーガンが問題を起こし、プレイスデル自身が彼を撃つ。友人を殺したことにより、自暴自棄になり店に火を放ったプレイスデルにジョニーは明日町を出ろと言うが・・・というストーリー。
三者それぞれにハマリ役。リチャード・ウィドマーク演じるジョニーがすごくいい人で私はついつい彼を応援。仲間のやり方に心を痛め、無鉄砲な弟ビリーに頭を悩ませる。ウィドマークは悪役が多いけれど生真面目な役も似合う人だ。たとえ手をナイフで刺されようとも自分の意志を曲げないジョニーにピッタリでした。
ヘンリー・フォンダはプレイスデル。超一流の銃の使い手で、物腰穏やかだけれど冷徹な面もある男。ヘンリー・フォンダはどこか暗い部分がある人物なので、こういう役が合ってますね。
そして、ある意味一番難しい役どころがアンソニー・クイン演じるモーガン。ハッキリとは描かれないけれど、彼はホモセクシャルなんだよね。何があってもまずプレイスデルを選ぶ男。たとえどんないい女であろうとプレイスデルにはかなわない。だからこそ、プレイスデルが町の娘ジェシーと身を落ち着けようとした時、彼は荒れまくるのだ。男の嫉妬だ。愛憎表裏一体。アンソニー・クインの演技は素晴らしかった。
ちなみに監督のエドワード・ドミトリク監督は赤狩りで共産主義の疑いをかけられ、仲間を売り渡してしまった人。この映画の裏テーマが「裏切り」であるのは、監督自身の自己投影かもしれない。
(VIDEO)
by mayumi-68
| 2008-07-21 12:30
| ラ・ワ行