1964年/アメリカ
監督/ジョン・フォード
出演/リチャード・ウィドマーク
キャロル・ベイカー
ジェームズ・スチュワート
ジョン・フォードは数多くの西部劇を残した。インディアンを扱ったものが多く、いつもインディアンは悪役だった。しかし、この作品では滅びゆくインディアンの誇りを扱い、逆に白人の傲慢さを描いてみせた。
インディアン居留区に抑留され、不毛な土地のため飢えと病気で全滅寸前のシャイアン族はついに立ち上がり、遠く離れた故郷イエローストーンへと旅立つ。騎兵隊のアーチャー大尉は後を追うが、想いを寄せるデボラが彼らと一緒に行動しているのが気になっていた。シャイアン内部での分裂があり、一部は騎兵隊の砦に出頭してくるが、あまりの不当な扱いに彼らは反乱を起こす。一方、アーチャー大尉はシャイアンの待遇改善を求め、内務省長官を訪れていた・・・というストーリー。
アーチャー大尉を演じたリチャード・ウィドマーク、またもや隊とシャイアンの板ばさみで苦悩しています。悩むのが似合う人だ・・・。そんな彼だけど、キャロル・ベイカー演じるデボラにプロポーズするシーンが洒落ている。学校の教師であるデボラとちょっとした口論をした後、アーチャーは出て行く。憤然としたデボラが振り返ると、黒板に「俺と結婚しないか?」と書いてある。なんだかロマンチックな展開に「うわぁ~アーチャー、やるじゃないの!」と思ってしまった。デボラ、恥ずかしかったのかすぐに消しちゃうんだけどね(笑)。
ところでこの作品、途中でジェームズ・スチュワート演じるワイアット・アープのドタバタエピソードが入ります。あまりにも重苦しい展開なので、ここらで喜劇的な要素を入れとかなきゃ、とフォードは思ったのかもしれないけれど・・・この作品にそんなものいりません!そのシーンだけメチャクチャ浮いてて別の作品みたいです。大体、この作品自体155分もあるのはそんないらないシーンを盛り込んだためでは?あと30分は縮めることができたはず!フォードはたまに喜劇的要素を取り入れる人だけれど、この作品は「捜索者」のように厳しさ一辺倒で通すべきだった。だって、そういうテーマだから。滅び行く者の美学を全編に貫いて欲しかったです。
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