2008年 08月 06日
「クライマーズ・ハイ」 |
2008年/日本
監督/原田 真人
出演/堤 真一
堺 雅人
山崎 努
未曾有の大惨事・日航機墜落事故を取材・報道した記者達の一週間を描いた作品。正直、もう題材にしてしまうのか・・・と思ったのだけれど、あれから23年も過ぎたのですね。今二十歳の子達ってこの大事故の時生まれてなかったんだ・・・と思うと、時の過ぎ行く早さを感じますね。あの時のショックはまだ強烈に覚えているのに。テレビに流れたニュース速報を呆然と見ていたように思う。我が家は自衛隊基地にわりと近かったため、何機ものヘリコプターが山に向かって飛んで行ったことを覚えている。
1985年8月12日。羽田発大阪行きの日航ジャンボ機が墜落。乗員乗客524名。生存者4名。まさに世界最大規模の飛行機事故。
舞台となるのは群馬の地元紙北関東新聞。地元で起きた大事故に、彼らはスクープを取るために走る。締め切りとの闘い、人間関係の妬み、ワンマン社長の横槍・・・新聞社内部ってこんなにドロドロしてるのかな~?原作者の横山秀夫の新聞記者時代の体験を基にしているらしいけれど、それにしても嫌になるような人間関係。
ちなみに私は1年半弱、スポーツ新聞社でアルバイトをしていたことがあります。だから、大きなニュースが飛び込んできた時、社内の空気がガラリと変わる、あの様子はわかります。一種の昂揚感・・・。ただ、時々、マスコミが人の不幸に群がるハイエナのように感じられてしまう時もあります。彼らも仕事とはわかってるはいるけれど・・・。
主人公の悠木は事故の記事の全権を社長から任されるが、肝心なところで弱気になる。観ているこっちはイライラ。この作品にどことなくスッキリ感がないのは、あの場面で悠木が思い切って決断しなかったからだと思う。
悠木を演じたのは堤真一。・・・老け役がイマイチ。髪の毛に白髪を増やしたぐらい。変わらないよ~。メイク担当、もっとちゃんと仕事してほしい・・・。
ちなみに、映画の中に出てくる悠木の映画の話。カーク・ダグラス主演、ビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」ですね。未見ですが、是非とも観てみたいですね。
ラスト近くの乗客の遺書には涙が出そうになりました。どんな気持ちで、堕ちて行く飛行機の中で遺書を書いたのだろう。「どうか神様助けてください」。その言葉に、どれだけの祈りが込められていただろう。無念の想いがにじみ出ていた。
2時間半近くある作品だけれど、長く感じないのはテンポがいいからなんでしょうね。役者達も軒並み好演でした。
(TOHOシネマズ ららぽーと横浜)
監督/原田 真人
出演/堤 真一
堺 雅人
山崎 努
未曾有の大惨事・日航機墜落事故を取材・報道した記者達の一週間を描いた作品。正直、もう題材にしてしまうのか・・・と思ったのだけれど、あれから23年も過ぎたのですね。今二十歳の子達ってこの大事故の時生まれてなかったんだ・・・と思うと、時の過ぎ行く早さを感じますね。あの時のショックはまだ強烈に覚えているのに。テレビに流れたニュース速報を呆然と見ていたように思う。我が家は自衛隊基地にわりと近かったため、何機ものヘリコプターが山に向かって飛んで行ったことを覚えている。
1985年8月12日。羽田発大阪行きの日航ジャンボ機が墜落。乗員乗客524名。生存者4名。まさに世界最大規模の飛行機事故。
舞台となるのは群馬の地元紙北関東新聞。地元で起きた大事故に、彼らはスクープを取るために走る。締め切りとの闘い、人間関係の妬み、ワンマン社長の横槍・・・新聞社内部ってこんなにドロドロしてるのかな~?原作者の横山秀夫の新聞記者時代の体験を基にしているらしいけれど、それにしても嫌になるような人間関係。
ちなみに私は1年半弱、スポーツ新聞社でアルバイトをしていたことがあります。だから、大きなニュースが飛び込んできた時、社内の空気がガラリと変わる、あの様子はわかります。一種の昂揚感・・・。ただ、時々、マスコミが人の不幸に群がるハイエナのように感じられてしまう時もあります。彼らも仕事とはわかってるはいるけれど・・・。
主人公の悠木は事故の記事の全権を社長から任されるが、肝心なところで弱気になる。観ているこっちはイライラ。この作品にどことなくスッキリ感がないのは、あの場面で悠木が思い切って決断しなかったからだと思う。
悠木を演じたのは堤真一。・・・老け役がイマイチ。髪の毛に白髪を増やしたぐらい。変わらないよ~。メイク担当、もっとちゃんと仕事してほしい・・・。
ちなみに、映画の中に出てくる悠木の映画の話。カーク・ダグラス主演、ビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」ですね。未見ですが、是非とも観てみたいですね。
ラスト近くの乗客の遺書には涙が出そうになりました。どんな気持ちで、堕ちて行く飛行機の中で遺書を書いたのだろう。「どうか神様助けてください」。その言葉に、どれだけの祈りが込められていただろう。無念の想いがにじみ出ていた。
2時間半近くある作品だけれど、長く感じないのはテンポがいいからなんでしょうね。役者達も軒並み好演でした。
(TOHOシネマズ ららぽーと横浜)
by mayumi-68
| 2008-08-06 14:30
| カ行