2008年 09月 07日
「クォ・ヴァディス」 |
1952年/アメリカ
監督/マーヴィン・ルロイ
出演/ロバート・テイラー
デボラ・カー
ピーター・ユスティノフ
最近古代ローマ史に興味を持っているので、これはなかなか楽しめました。
ローマの軍団長マーカスは、元将軍の家を訪れた際、美しい娘リジアを見初める。彼女は元奴隷だが、将軍夫妻の養女として育てられたのだ。彼女の美しさの虜となったマーカスは皇帝ネロに願い出て、戦の勝利の褒美として彼女を貰い受ける。それを知ったリジアは逃げ出す。彼女がキリスト教徒だと知ったマーカスは、信者達の集会へと彼女を探しに行く・・・というストーリー。
このお話のいいところは、マーカスが簡単にキリスト教信者にならないこと。彼はローマ人であり、ローマは多神教。彼は愛するリジアの神も受け入れようとするが、それはあくまでもリジアへの愛ゆえであり、彼自身は信じていないのだ。ここで彼が集会での教えを聞いてコロッと信者になってしまったらつまらないなあと思って観ていたのだけれど、そういう安い展開にならなくてよかった。
見所はローマの大火と競技場で無実の罪を着せられたキリスト教徒が虐殺されるところ。特に虐殺シーンは酷い。ライオンに食べられたり、火あぶりにされたり・・・これを観て楽しむローマの民衆って・・・と重い気持ちになった。
マーカスを演じたのはロバート・テイラー。あまりの変わりように正直ショック。「椿姫」の頃の美青年ぶりは一体どこへーっ!(絶叫)しかも主人公なのに活躍しないので影薄いです。逆に圧倒的な存在感を放ったのはネロを演じたピーター・ユスティノフ。この人、私的には名探偵ポワロのイメージが強いのですが、あの時よりずっと若く、病的なネロを熱演してました。
168分と長い作品ですが、飽きることなく観れましたね。
(DVD)
監督/マーヴィン・ルロイ
出演/ロバート・テイラー
デボラ・カー
ピーター・ユスティノフ
最近古代ローマ史に興味を持っているので、これはなかなか楽しめました。
ローマの軍団長マーカスは、元将軍の家を訪れた際、美しい娘リジアを見初める。彼女は元奴隷だが、将軍夫妻の養女として育てられたのだ。彼女の美しさの虜となったマーカスは皇帝ネロに願い出て、戦の勝利の褒美として彼女を貰い受ける。それを知ったリジアは逃げ出す。彼女がキリスト教徒だと知ったマーカスは、信者達の集会へと彼女を探しに行く・・・というストーリー。
このお話のいいところは、マーカスが簡単にキリスト教信者にならないこと。彼はローマ人であり、ローマは多神教。彼は愛するリジアの神も受け入れようとするが、それはあくまでもリジアへの愛ゆえであり、彼自身は信じていないのだ。ここで彼が集会での教えを聞いてコロッと信者になってしまったらつまらないなあと思って観ていたのだけれど、そういう安い展開にならなくてよかった。
見所はローマの大火と競技場で無実の罪を着せられたキリスト教徒が虐殺されるところ。特に虐殺シーンは酷い。ライオンに食べられたり、火あぶりにされたり・・・これを観て楽しむローマの民衆って・・・と重い気持ちになった。
マーカスを演じたのはロバート・テイラー。あまりの変わりように正直ショック。「椿姫」の頃の美青年ぶりは一体どこへーっ!(絶叫)しかも主人公なのに活躍しないので影薄いです。逆に圧倒的な存在感を放ったのはネロを演じたピーター・ユスティノフ。この人、私的には名探偵ポワロのイメージが強いのですが、あの時よりずっと若く、病的なネロを熱演してました。
168分と長い作品ですが、飽きることなく観れましたね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2008-09-07 14:30
| カ行