2008年 10月 14日
「宮廷画家ゴヤは見た」 |
2006年/アメリカ
監督/ミロス・フォアマン
出演/ハビエル・バルデム
ナタリー・ポートマン
ステラン・スカルスガルド
「アマデウス」でアカデミー賞を受賞したミロス・フォアマン監督最新作。
18世紀末のスペイン。宮廷画家ゴヤは裕福な商人の娘イネスと教会の神父の肖像がを描いていた。そんなある日、豚肉を食べることを拒否したイネスは教会の異端審問所へ連れて行かれる。ユダヤ教徒と疑われたのだ。否定していたイネスだったが、拷問されて「告白」してしまう。ゴヤからイネスの安否を問われた神父は牢へ行き、イネスの美しさに魅了され、関係を持ってしまう・・・というお話。
このストーリー、ゴヤは傍観者にしかすぎない。主役はハビエル・バルデム演じる神父と、ナタリー・ポートマンのイネス。特にナタリー・ポートマンがスゴイ。美しく清純だったイネスが15年ぶりに牢から出た時、その姿は醜く様変わりしている。その姿がハンパじゃないのだ。よくぞここまで、と彼女の女優魂に感嘆した。
ストーリーは重く、暗い。イネスは教会の犠牲者であり、そんな彼女に対し、誰も責任を取らない。でも、イネスは「天使」だった。自分をあんな目にあわせた男をとことん愛しぬいた。たとえ気が狂っていても、天使のように愛したのだ。
15年前にゴヤが見た「天使」は、魂の美しさを失うことはなかった。そんなイネスの後姿にゴヤは何を見出したのだろうか。
(渋谷東急)
監督/ミロス・フォアマン
出演/ハビエル・バルデム
ナタリー・ポートマン
ステラン・スカルスガルド
「アマデウス」でアカデミー賞を受賞したミロス・フォアマン監督最新作。
18世紀末のスペイン。宮廷画家ゴヤは裕福な商人の娘イネスと教会の神父の肖像がを描いていた。そんなある日、豚肉を食べることを拒否したイネスは教会の異端審問所へ連れて行かれる。ユダヤ教徒と疑われたのだ。否定していたイネスだったが、拷問されて「告白」してしまう。ゴヤからイネスの安否を問われた神父は牢へ行き、イネスの美しさに魅了され、関係を持ってしまう・・・というお話。
このストーリー、ゴヤは傍観者にしかすぎない。主役はハビエル・バルデム演じる神父と、ナタリー・ポートマンのイネス。特にナタリー・ポートマンがスゴイ。美しく清純だったイネスが15年ぶりに牢から出た時、その姿は醜く様変わりしている。その姿がハンパじゃないのだ。よくぞここまで、と彼女の女優魂に感嘆した。
ストーリーは重く、暗い。イネスは教会の犠牲者であり、そんな彼女に対し、誰も責任を取らない。でも、イネスは「天使」だった。自分をあんな目にあわせた男をとことん愛しぬいた。たとえ気が狂っていても、天使のように愛したのだ。
15年前にゴヤが見た「天使」は、魂の美しさを失うことはなかった。そんなイネスの後姿にゴヤは何を見出したのだろうか。
(渋谷東急)
by mayumi-68
| 2008-10-14 19:00
| カ行