2009年 01月 17日
「ロイ・ビーン」 |
1972年/アメリカ
監督/ジョン・ヒューストン
出演/ポール・ニューマン
ビクトリア・プリンシプル
エヴァ・ガードナー
ジャクリーン・ビセット
ロイ・ビーンというと、私はウィリアム・ワイラー監督の「西部の男」でウォルター・ブレナンが演じていたのを思い出します。主演は保安官役のゲイリー・クーパーだったのだけれど、見事にブレナンに喰われた格好で、ブレナンはこの役でアカデミー助演男優賞を獲得しました。
そして、この「ロイ・ビーン」。監督は名匠ジョン・ヒューストン。ロイ・ビーンにはポール・ニューマンが扮しました。ロイ・ビーンは無法者だったけれど、判事になり、自分なりの法で悪者を裁いていく。気に入らない奴は即吊るす。ウォルター・ブレナンが演じたビーンは、お茶目だけれど、やっぱり鬼判事だった。でも、ポール・ニューマンが演じると、”正義の人”なんだよねえ。根っこの部分が真っ直ぐなので、ついつい彼を応援したくなってしまうのである。
ロイ・ビーンは有名な舞台女優リリー・ラングトリーのファンで、法廷兼酒場の壁に彼女のポスターを貼っている。酔っ払った男が彼女のポスターを撃とうものなら即射殺。徹底してるんである。このミス・リリーを演じたのがエヴァ・ガードナーだから、文句のつけようのない美女であることは当然。ビーンの彼女に対する想いは純粋で、男の純情でもあるのだ。
そんなビーンにも奥さんはいて、彼が死にそうなところを救ってくれた”天使”ことメキシコ人のマリー(ビクトリア・プリンシプル)。彼女とビーン、そして芸達者なクマがピクニックに行くシーンはほのぼのしてて、「明日に向って撃て!」の自転車シーンを思い出させます。そんなマリーが出産後、死んでしまう時にビーンが彼女が欲しがっていたオルゴールを聞かせるシーンは泣かせます。
ビーンは生身の女性マリーを愛し、憧れの女性リリーも愛した。彼のこの2つの愛情は性質は違うけれど、どちらも本物で、愛された女性は幸せですよね。ラスト、リリーがビーンの最後の手紙を読むシーンはしみじみとしました。いい映画で、ポール・ニューマンも好演してましたね。
(DVD)
監督/ジョン・ヒューストン
出演/ポール・ニューマン
ビクトリア・プリンシプル
エヴァ・ガードナー
ジャクリーン・ビセット
ロイ・ビーンというと、私はウィリアム・ワイラー監督の「西部の男」でウォルター・ブレナンが演じていたのを思い出します。主演は保安官役のゲイリー・クーパーだったのだけれど、見事にブレナンに喰われた格好で、ブレナンはこの役でアカデミー助演男優賞を獲得しました。
そして、この「ロイ・ビーン」。監督は名匠ジョン・ヒューストン。ロイ・ビーンにはポール・ニューマンが扮しました。ロイ・ビーンは無法者だったけれど、判事になり、自分なりの法で悪者を裁いていく。気に入らない奴は即吊るす。ウォルター・ブレナンが演じたビーンは、お茶目だけれど、やっぱり鬼判事だった。でも、ポール・ニューマンが演じると、”正義の人”なんだよねえ。根っこの部分が真っ直ぐなので、ついつい彼を応援したくなってしまうのである。
ロイ・ビーンは有名な舞台女優リリー・ラングトリーのファンで、法廷兼酒場の壁に彼女のポスターを貼っている。酔っ払った男が彼女のポスターを撃とうものなら即射殺。徹底してるんである。このミス・リリーを演じたのがエヴァ・ガードナーだから、文句のつけようのない美女であることは当然。ビーンの彼女に対する想いは純粋で、男の純情でもあるのだ。
そんなビーンにも奥さんはいて、彼が死にそうなところを救ってくれた”天使”ことメキシコ人のマリー(ビクトリア・プリンシプル)。彼女とビーン、そして芸達者なクマがピクニックに行くシーンはほのぼのしてて、「明日に向って撃て!」の自転車シーンを思い出させます。そんなマリーが出産後、死んでしまう時にビーンが彼女が欲しがっていたオルゴールを聞かせるシーンは泣かせます。
ビーンは生身の女性マリーを愛し、憧れの女性リリーも愛した。彼のこの2つの愛情は性質は違うけれど、どちらも本物で、愛された女性は幸せですよね。ラスト、リリーがビーンの最後の手紙を読むシーンはしみじみとしました。いい映画で、ポール・ニューマンも好演してましたね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2009-01-17 14:20
| ラ・ワ行