2009年 01月 29日
「我が至上の愛 ~アストレとセラドン~」 |
2007年/フランス、イタリア、スペイン
監督/エリック・ロメール
出演/アンディー・ジレ
ステファニー・クレイヤンクール
巨匠エリック・ロメールの最後の長編と言われている作品。17世紀に流行した小説「アストレ」が原作。
ローマ時代。純粋な愛を育んでいた羊飼いのアストレとセラドン。しかしアストレはセラドンが浮気したと疑い、「私の前にもう二度と現れないで」と拒絶する。絶望したセラドンは入水自殺を図るが、精霊に助けられ、一命を取りとめる。セラドンの美貌を気に入ったマダムは彼を城に閉じ込めようとするが、彼に好意を持ったレオニードは彼を逃がす。しかし、アストレに言われた言葉を気にしていたセラドンは村に戻らず、森で暮らし始める・・・というストーリー。
・・・実は、ロメール作品を劇場で観るのはこれが初めて。DVDは何枚か持っていますが・・・やはり、一度は劇場で観ておきたいな、と。
まず、画面サイズに驚きましたね。ビスタサイズじゃないんですね。たまに昔の映画を観に行くと、このサイズ・・・スタンダードサイズですね。ロメールが何故このサイズで撮ったかは謎ですが。
で、映画なのですが・・・う~ん。正直、ロメールは現代劇の方がいいかと・・・。「夏物語」や「友達の恋人」は好きなんですが。今作はちょっと・・・。演劇的な演出やセリフまわし。実験的なのはわかりますが、演劇的に撮る場合、ローレンス・オリヴィエのように抜群にうまい人なら、そんな演出も活きてくると思いますが、並みの俳優が演じた場合、ひどく下手に見える。(いや、もしかしたら本当に下手なのか?) 特に主人公セラドンを演じた俳優がね・・・とても美しくてギリシャ彫刻のようなんだけれど、演技やセリフの言い回しがいちいちオーバーで、セラドンに感情移入できないんだよね。あと、女装してアストレに近づくシーン、いくら綺麗でもそんなゴツイ女いるか!って感じで。皆気付けよ!もうこのへんコメディになってた(笑)。
唯一良かったのはレオニード役のセシル・カッセル。やっぱり彼女は可愛いし、演技も自然でホッとしました。
しかし・・・ロメール・・・これが最後の作品になっちゃうの?私はロメールが描くフランスの現代の若者が恋愛についていろいろとりとめのない話を語り合う、そういうのが好きなんだけどな~。うーん。
(銀座テアトルシネマ)
監督/エリック・ロメール
出演/アンディー・ジレ
ステファニー・クレイヤンクール
巨匠エリック・ロメールの最後の長編と言われている作品。17世紀に流行した小説「アストレ」が原作。
ローマ時代。純粋な愛を育んでいた羊飼いのアストレとセラドン。しかしアストレはセラドンが浮気したと疑い、「私の前にもう二度と現れないで」と拒絶する。絶望したセラドンは入水自殺を図るが、精霊に助けられ、一命を取りとめる。セラドンの美貌を気に入ったマダムは彼を城に閉じ込めようとするが、彼に好意を持ったレオニードは彼を逃がす。しかし、アストレに言われた言葉を気にしていたセラドンは村に戻らず、森で暮らし始める・・・というストーリー。
・・・実は、ロメール作品を劇場で観るのはこれが初めて。DVDは何枚か持っていますが・・・やはり、一度は劇場で観ておきたいな、と。
まず、画面サイズに驚きましたね。ビスタサイズじゃないんですね。たまに昔の映画を観に行くと、このサイズ・・・スタンダードサイズですね。ロメールが何故このサイズで撮ったかは謎ですが。
で、映画なのですが・・・う~ん。正直、ロメールは現代劇の方がいいかと・・・。「夏物語」や「友達の恋人」は好きなんですが。今作はちょっと・・・。演劇的な演出やセリフまわし。実験的なのはわかりますが、演劇的に撮る場合、ローレンス・オリヴィエのように抜群にうまい人なら、そんな演出も活きてくると思いますが、並みの俳優が演じた場合、ひどく下手に見える。(いや、もしかしたら本当に下手なのか?) 特に主人公セラドンを演じた俳優がね・・・とても美しくてギリシャ彫刻のようなんだけれど、演技やセリフの言い回しがいちいちオーバーで、セラドンに感情移入できないんだよね。あと、女装してアストレに近づくシーン、いくら綺麗でもそんなゴツイ女いるか!って感じで。皆気付けよ!もうこのへんコメディになってた(笑)。
唯一良かったのはレオニード役のセシル・カッセル。やっぱり彼女は可愛いし、演技も自然でホッとしました。
しかし・・・ロメール・・・これが最後の作品になっちゃうの?私はロメールが描くフランスの現代の若者が恋愛についていろいろとりとめのない話を語り合う、そういうのが好きなんだけどな~。うーん。
(銀座テアトルシネマ)
by mayumi-68
| 2009-01-29 19:00
| ラ・ワ行