「ビフォア・サンセット」

　2004年／アメリカ
　監督／リチャード・リンクレイター
　出演／イーサン・ホーク
　　　　　ジュリー・デルピー

　前作「恋人までの距離」から９年。彼らの９年後を描いた作品。
　タイトルは、前作の原題が「ビフォア・サンライズ」だから、それになぞらえて今作は「ビフォア・サンセット」なのね。前作は夜明けまで。今作は日暮れまで。うまいネーミング。まあ、そのまんまなんだけど（笑）。

　前作、結構好きなので、今作を楽しみにしてました。前作であの２人が再会したのか気になってたし。

　前作同様、２人の会話で映画は成り立ってます。でも、若かった９年前と違って、今作の２人は人生の苦味を経験している。そして、２人の中にある思い。「９年前の半年後に再会できていたら、人生は変わっていたかも・・・」と。現状に満足していないからこその思いなのかもしれないけれど。

　この２人って、きっと相性がいいんだろうね。あんなに会話がポンポン続くっていうのもスゴイ。運命の相手なんじゃなくて、相性のいい相手なんだと思う。運命だったら、半年後に出会ってると思うし（笑）。

　イーサン・ホークはあまり変わらないんだけど、セリーヌを演じたジュリー・デルピーが・・・老けたね。９年前はすごく可愛かったのになあ・・・。

　ラストの方で、セリーヌがギターを弾きながら歌うシーンがすごく好き。切ないなあって思った。

　ラスト、思わせぶりな終わり方。果たして、彼は飛行機に間に合ったのか？まさか、また９年後に作るためにこんな終わり方にしたんじゃあるまいな（笑）。

（録画）