2009年 04月 15日
「アラビアのロレンス」 |
1962年/アメリカ
監督/デヴィッド・リーン
出演/ピーター・オトゥール
オマー・シャリフ
アレック・ギネス
アンソニー・クィン
第一次大戦中、トルコと戦うためにアラブの民を指揮した英国の軍人ロレンスの物語。監督は「逢びき」「戦場にかける橋」のデヴィッド・リーン。
ちょっと意外だったのは、ロレンスを決して英雄として描いていないこと。むしろ、気分にムラがあり、浮き沈みの激しいタイプ。一人の弱い人間であり、理想家。その理想が打ち砕かれた時、彼は戦いから身を引いてしまう。その過程は観ていて痛々しいほど。
逆に、オマー・シャリフ演じるアラブの一族の首長アリの方が一本筋の通った人間でしたね。このオマー・シャリフがカッコイイんだよね。背中がスッと伸びていて、立ち姿が美しい。「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンもそうですが、背中で語れる男って、私好きなんですよね。そこに高潔さを見出すからです。
ロレンスを演じたのはピーター・オトゥール。この役、マーロン・ブランドにもオファーがあったそうですが、砂漠がイヤだったブランドは(爆)、南の海で撮影の「戦艦バウンティ」に出演する方を選んだんですよね。なんてわかりやすい男だ・・・。
でも、この役はオトゥールで正解。彼の透き通る青い瞳はイギリス人であることを強調するのに一役買っていたし、あの独特のちょっと不思議な雰囲気はオトゥールの持ち味ですしね。
でも何と言ってもこの作品の主役は美しい砂漠の風景!それに尽きます。フレディ・A・ヤングの撮影は画面いっぱいに自然の雄大さと厳しさ、美しさを映し出していて、その素晴らしさにただただ息を呑みました。これは映画館の大スクリーンで観るべき作品ですね。
(ムービープラス)
監督/デヴィッド・リーン
出演/ピーター・オトゥール
オマー・シャリフ
アレック・ギネス
アンソニー・クィン
第一次大戦中、トルコと戦うためにアラブの民を指揮した英国の軍人ロレンスの物語。監督は「逢びき」「戦場にかける橋」のデヴィッド・リーン。
ちょっと意外だったのは、ロレンスを決して英雄として描いていないこと。むしろ、気分にムラがあり、浮き沈みの激しいタイプ。一人の弱い人間であり、理想家。その理想が打ち砕かれた時、彼は戦いから身を引いてしまう。その過程は観ていて痛々しいほど。
逆に、オマー・シャリフ演じるアラブの一族の首長アリの方が一本筋の通った人間でしたね。このオマー・シャリフがカッコイイんだよね。背中がスッと伸びていて、立ち姿が美しい。「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンもそうですが、背中で語れる男って、私好きなんですよね。そこに高潔さを見出すからです。
ロレンスを演じたのはピーター・オトゥール。この役、マーロン・ブランドにもオファーがあったそうですが、砂漠がイヤだったブランドは(爆)、南の海で撮影の「戦艦バウンティ」に出演する方を選んだんですよね。なんてわかりやすい男だ・・・。
でも、この役はオトゥールで正解。彼の透き通る青い瞳はイギリス人であることを強調するのに一役買っていたし、あの独特のちょっと不思議な雰囲気はオトゥールの持ち味ですしね。
でも何と言ってもこの作品の主役は美しい砂漠の風景!それに尽きます。フレディ・A・ヤングの撮影は画面いっぱいに自然の雄大さと厳しさ、美しさを映し出していて、その素晴らしさにただただ息を呑みました。これは映画館の大スクリーンで観るべき作品ですね。
(ムービープラス)
by mayumi-68
| 2009-04-15 15:30
| ア行