2009年 05月 07日
「レイチェルの結婚」 |
2008年/アメリカ
監督/ジョナサン・デミ
出演/アン・ハサウェイ
ローズマリー・デウィット
デブラ・ウィンガー
アン・ハサウェイがアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた作品。監督は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ。
姉のレイチェルの結婚式を祝うため、妹のキムが施設から帰ってくる。彼女は薬物依存のため、施設にいたのだ。タバコをふかし、辛辣な言葉を吐くキムに父も姉も神経を尖らせる・・・というストーリー。
(以下ネタバレあり)
なんか、突き刺さる映画だなあ・・・と思いました。もちろん悪い意味でなく、良い意味で。家族の絆は脆いようでいて、切れないものなのだ、と。自分の犯した過ちに対し、自分自身を許せないキム。彼女は誰に許しを請うわけでもない。行き場のない怒りと悲しみに、押し潰されそうなのだ。母親は離婚して家を出るという方法で家族から目を背けてしまったし、優しすぎる父親はキムをどう扱っていいかわからない。キムと正面から対峙するのは姉のレイチェル。姉にとって妹は問題児であり、両親の関心を奪ってしまった存在。そして大切な幼い弟を死に至らしめた張本人なのだ。でも、レイチェルにとってキムはたった一人の妹でもある。ぶつかりあいながらも労わるようにキムを抱きしめるその姿に姉妹の葛藤、絆を垣間見た気がしました。
キムを演じたアン・ハサウェイ。今までの可愛い役とは180度違う渾身の演技でした。特に彼女が母親に責められて殴られ、思わず殴り返して家を飛び出し、車を飛ばすシーン。彼女の姿のあまりの痛々しさに胸が締め付けられました。
ただ納得いかないのはキムが何故、中毒患者になったかということ。あの家庭にあまり問題はなそうだけどねえ・・・16歳で中毒っていくらなんでも早すぎる・・・。
あと、結婚式のパーティーのダンスシーンが長すぎて少々しつこく感じられました。あの半分ぐらいの長さで丁度いいかと。
キムがその後、ちゃんと更生するかは正直わからないけれど、レイチェルの結婚と新しい生命の誕生が、あの家族の未来に希望の光を灯してくれますように・・・と願わずにはいられませんでした。
(ル・シネマ)
監督/ジョナサン・デミ
出演/アン・ハサウェイ
ローズマリー・デウィット
デブラ・ウィンガー
アン・ハサウェイがアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた作品。監督は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ。
姉のレイチェルの結婚式を祝うため、妹のキムが施設から帰ってくる。彼女は薬物依存のため、施設にいたのだ。タバコをふかし、辛辣な言葉を吐くキムに父も姉も神経を尖らせる・・・というストーリー。
(以下ネタバレあり)
なんか、突き刺さる映画だなあ・・・と思いました。もちろん悪い意味でなく、良い意味で。家族の絆は脆いようでいて、切れないものなのだ、と。自分の犯した過ちに対し、自分自身を許せないキム。彼女は誰に許しを請うわけでもない。行き場のない怒りと悲しみに、押し潰されそうなのだ。母親は離婚して家を出るという方法で家族から目を背けてしまったし、優しすぎる父親はキムをどう扱っていいかわからない。キムと正面から対峙するのは姉のレイチェル。姉にとって妹は問題児であり、両親の関心を奪ってしまった存在。そして大切な幼い弟を死に至らしめた張本人なのだ。でも、レイチェルにとってキムはたった一人の妹でもある。ぶつかりあいながらも労わるようにキムを抱きしめるその姿に姉妹の葛藤、絆を垣間見た気がしました。
キムを演じたアン・ハサウェイ。今までの可愛い役とは180度違う渾身の演技でした。特に彼女が母親に責められて殴られ、思わず殴り返して家を飛び出し、車を飛ばすシーン。彼女の姿のあまりの痛々しさに胸が締め付けられました。
ただ納得いかないのはキムが何故、中毒患者になったかということ。あの家庭にあまり問題はなそうだけどねえ・・・16歳で中毒っていくらなんでも早すぎる・・・。
あと、結婚式のパーティーのダンスシーンが長すぎて少々しつこく感じられました。あの半分ぐらいの長さで丁度いいかと。
キムがその後、ちゃんと更生するかは正直わからないけれど、レイチェルの結婚と新しい生命の誕生が、あの家族の未来に希望の光を灯してくれますように・・・と願わずにはいられませんでした。
(ル・シネマ)
by mayumi-68
| 2009-05-07 19:20
| ラ・ワ行