2009年 06月 14日
「U・ボート」 |
1981年/西ドイツ
監督/ヴォルフガング・ペーターゼン
出演/ユルゲン・プロホノフ
ヘルベルト・グレーネマイヤー
クラウス・ヴェンネマン
マシュー・マコノヒー主演の「U-571」は観たことあるんですけどね。やはり本家はこちらでしょう。第二次世界大戦末期、実際にUボートに乗った従軍記者ロタール・ギュンター・ブッフハイム原作の映画化です。ちなみにもともとは5時間を越えるテレビドラマとして作られたそうで、それを再編集し直して劇場公開したそうです。
1941年、Uボート96は出港する。艦長(ユルゲン・プロホノフ)は人望篤い人だった。乗組員は43人。その中には初めてUボートに乗り込んだ報道記者(ヘルベルト・グレーネマイヤー)もいた。Uボート96は魚雷で駆逐艦を撃破したが、ジブラルタル海峡を抜ける際に敵の爆撃を受け海底へと沈んでいく。乗組員達は必至の修復を試みるが・・・というストーリー。
凄い映画でした。潜水艦映画の最高峰ではないでしょうか。潜水艦映画というと、私は「眼下の敵」が大のお気に入りなのですが、あれはラストが爽やかすぎる。実際はこちらの「U・ボート」でしょう。悲惨な戦争の現実を突きつけられます。
沈んでいく潜水艦がどこまで耐えられるかわからない恐怖、ソナー音に息を潜める乗組員、あまりのことに半狂乱になる者もいる。まさに極限を描いた作品で、観ているこちら側まで酸欠で息苦しくなりそうでした。
キャストはリアリティーを重んじるペーターゼン監督の意向ですべて新人の俳優だったそうですが、皆迫真の演技。特に艦長はカッコ良かったです。艦長が取り乱した乗組員にチャンスを与え、彼が見事にその期待に応えた時の艦長の表情は良かったです。
そして、ラスト。ようやく帰港した彼らを待ち受けていたものは、連合軍の空爆。彼らのそれまでの生きるための努力を観ていただけに、あまりのことに呆然としてしまいました。戦争のやるせなさを感じる、悲しい映画でした。
(地上波)
監督/ヴォルフガング・ペーターゼン
出演/ユルゲン・プロホノフ
ヘルベルト・グレーネマイヤー
クラウス・ヴェンネマン
マシュー・マコノヒー主演の「U-571」は観たことあるんですけどね。やはり本家はこちらでしょう。第二次世界大戦末期、実際にUボートに乗った従軍記者ロタール・ギュンター・ブッフハイム原作の映画化です。ちなみにもともとは5時間を越えるテレビドラマとして作られたそうで、それを再編集し直して劇場公開したそうです。
1941年、Uボート96は出港する。艦長(ユルゲン・プロホノフ)は人望篤い人だった。乗組員は43人。その中には初めてUボートに乗り込んだ報道記者(ヘルベルト・グレーネマイヤー)もいた。Uボート96は魚雷で駆逐艦を撃破したが、ジブラルタル海峡を抜ける際に敵の爆撃を受け海底へと沈んでいく。乗組員達は必至の修復を試みるが・・・というストーリー。
凄い映画でした。潜水艦映画の最高峰ではないでしょうか。潜水艦映画というと、私は「眼下の敵」が大のお気に入りなのですが、あれはラストが爽やかすぎる。実際はこちらの「U・ボート」でしょう。悲惨な戦争の現実を突きつけられます。
沈んでいく潜水艦がどこまで耐えられるかわからない恐怖、ソナー音に息を潜める乗組員、あまりのことに半狂乱になる者もいる。まさに極限を描いた作品で、観ているこちら側まで酸欠で息苦しくなりそうでした。
キャストはリアリティーを重んじるペーターゼン監督の意向ですべて新人の俳優だったそうですが、皆迫真の演技。特に艦長はカッコ良かったです。艦長が取り乱した乗組員にチャンスを与え、彼が見事にその期待に応えた時の艦長の表情は良かったです。
そして、ラスト。ようやく帰港した彼らを待ち受けていたものは、連合軍の空爆。彼らのそれまでの生きるための努力を観ていただけに、あまりのことに呆然としてしまいました。戦争のやるせなさを感じる、悲しい映画でした。
(地上波)
by mayumi-68
| 2009-06-14 17:00
| ヤ行