2011年 05月 20日
「ブラック・スワン」 |
2010年/アメリカ
監督/ダーレン・アロノフスキー
出演/ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
3.11の大震災以降、天井が崩落してずっと休業中だった最寄りの映画館がようやく再開したので早速行ってきました。ナタリー・ポートマンがオスカーを獲った作品です。
バレエダンサーのニナ(ナタリー・ポートマン)は新作「白鳥の湖」のプリマの座を射止めるが、「黒鳥」をうまく演じることができずに悩み苦しむ。やがて、彼女は精神に異常をきたしていく・・・というストーリー。
ナタリーの演技は素晴らしい。オスカーも納得です。特にクライマックスのバレエシーン。”黒鳥”に変わった時の禍々しさ(メイクのせいもあるんだろうけど)など、ゾクッとする。
でもストーリーはありきたり。母親の過度な期待を背負った娘がプレッシャーに飲み込まれ、精神のバランスを崩すっていうのは目新しくないし、現実と虚構がない混ぜになっているのを観るのは少々疲れる。こういうストーリー展開の仕方は苦手だなあと思っていたら監督のダーレン・アロノフスキーはあの「ファウンテン」の監督なのね・・・。私の中であの作品は駄作に近い。「レクイエム・フォー・ドリーム」は良かったけれど・・・何て言うか、幻覚とか精神世界を描くのが好きな監督だってことはよ~くわかった。でも作品の3分の1ぐらいがニナの妄想、もしくは幻覚っていうのはなあ・・・こういう手法は好きじゃないな。
人それぞれ好みがあると思うけれど、私はあまり好きな作品ではありませんね。
(TOHOシネマズららぽーと横浜)
監督/ダーレン・アロノフスキー
出演/ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
3.11の大震災以降、天井が崩落してずっと休業中だった最寄りの映画館がようやく再開したので早速行ってきました。ナタリー・ポートマンがオスカーを獲った作品です。
バレエダンサーのニナ(ナタリー・ポートマン)は新作「白鳥の湖」のプリマの座を射止めるが、「黒鳥」をうまく演じることができずに悩み苦しむ。やがて、彼女は精神に異常をきたしていく・・・というストーリー。
ナタリーの演技は素晴らしい。オスカーも納得です。特にクライマックスのバレエシーン。”黒鳥”に変わった時の禍々しさ(メイクのせいもあるんだろうけど)など、ゾクッとする。
でもストーリーはありきたり。母親の過度な期待を背負った娘がプレッシャーに飲み込まれ、精神のバランスを崩すっていうのは目新しくないし、現実と虚構がない混ぜになっているのを観るのは少々疲れる。こういうストーリー展開の仕方は苦手だなあと思っていたら監督のダーレン・アロノフスキーはあの「ファウンテン」の監督なのね・・・。私の中であの作品は駄作に近い。「レクイエム・フォー・ドリーム」は良かったけれど・・・何て言うか、幻覚とか精神世界を描くのが好きな監督だってことはよ~くわかった。でも作品の3分の1ぐらいがニナの妄想、もしくは幻覚っていうのはなあ・・・こういう手法は好きじゃないな。
人それぞれ好みがあると思うけれど、私はあまり好きな作品ではありませんね。
(TOHOシネマズららぽーと横浜)

by mayumi-68
| 2011-05-20 19:15
| ハ行
|
Comments(11)
こんにちわ 初めてコメントさせていただきます☆ 映画のブログ、最高です。私も先週末、ブラックスワンを見ました。同感です、もっとリアルなバレリーナ会のドラマなのかとおもったらニナの妄想がほとんど・・・演技はすごいなとおもいましたがちょっと期待はずれでした。また更新楽しみにしていますね!
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mayumiさん、こんばんは。
私ももう少しシリアスで正統派な作品だと思っていたのでちょっと拍子抜けでした。
おっしゃるとおりストーリーは目新しさがないですよね。
サスペンス(?)モノとしても同様です。
個人的にはリリーが意外にもイイヒトだったのが面白くなかったです。(笑)
私ももう少しシリアスで正統派な作品だと思っていたのでちょっと拍子抜けでした。
おっしゃるとおりストーリーは目新しさがないですよね。
サスペンス(?)モノとしても同様です。
個人的にはリリーが意外にもイイヒトだったのが面白くなかったです。(笑)
>ガンガン速さん
こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですね。もうちょっとバレエシーンが欲しかったですよね。私も期待していたものとは少し違いました・・・ナタリー・ポートマンの演技は素晴らしかったですけどね。
またコメントくださいね♪
こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですね。もうちょっとバレエシーンが欲しかったですよね。私も期待していたものとは少し違いました・・・ナタリー・ポートマンの演技は素晴らしかったですけどね。
またコメントくださいね♪
>sabunoriさん
そうですね。正統派とはちょっと違いますね。なんというか・・・家族とは観れないわ、みたいな(爆)。
リリー、確かにいい人でしたね(笑)。ニナの中では悪い人にされちゃってましたけど。それにしても、どこまでがリリーの本当の姿なのか、ニナの妄想が激しすぎてイマイチわからないんですよねえ・・・。
そうですね。正統派とはちょっと違いますね。なんというか・・・家族とは観れないわ、みたいな(爆)。
リリー、確かにいい人でしたね(笑)。ニナの中では悪い人にされちゃってましたけど。それにしても、どこまでがリリーの本当の姿なのか、ニナの妄想が激しすぎてイマイチわからないんですよねえ・・・。

見終わって疲れました~。これはバレエ映画として見てはいけないですね。ホラーに近いサスペンス? 初っ端からもう一人の自分、ドッぺンベルガーが。楽しみにしていた肝心のバレエシーンでは、特にレッスンシーンはほとんど上半身ばかりの撮影でがっかりでした。確かにポートマンは成りきっていてそれはすごいと思いましたけど。この監督は「レスラー」の人なんですね。あまり期待してはいけなかったのかあ。
ヴァンサン・カッセルはこの役合ってましたね、よかったです。
見ながら思い出したのは、山岸涼子の漫画「アラベスク」第二部。コンクールで苦手の「ラ・シルフィールド」を踊ることになったヒロインが悩み葛藤の末、迷いを克服し見事踊りきるというもの。同性愛の美女が絡んでくる事もあるんですが、そんなドロドロしたものではなく静謐な作風ですけどね。
それから、先月どーしても観たくて銀座まで遠征してきました「ダンシング・チャップリン」。よかったですよ~!草刈民代
ブラボーです。 口直しにいかがかと。
ヴァンサン・カッセルはこの役合ってましたね、よかったです。
見ながら思い出したのは、山岸涼子の漫画「アラベスク」第二部。コンクールで苦手の「ラ・シルフィールド」を踊ることになったヒロインが悩み葛藤の末、迷いを克服し見事踊りきるというもの。同性愛の美女が絡んでくる事もあるんですが、そんなドロドロしたものではなく静謐な作風ですけどね。
それから、先月どーしても観たくて銀座まで遠征してきました「ダンシング・チャップリン」。よかったですよ~!草刈民代
ブラボーです。 口直しにいかがかと。

ドッぺンゲルガー でしたね
>ジョディさん
そうですね。これってバレエ映画ではないでしょうね。バレエシーンをもうちょっと増やしてくれても良かったのになあ・・・とは思います。
そういや、確かに「もう一人の自分」とすれ違ってましたね。ニナはプリマに選ばれる前から弱さの片りんを見せてましたよね。爪を噛んだり、人の物を盗んだり。ちょっと精神を病んでるようなシーンが多々見られましたね。神経質なタイプというのがわかりました。
この監督は「レクイエム・フォー・ドリーム」は良かったんですが、ヒュー・ジャックマンが主演した「ファウンテン」はなんだか宗教ちっくな内容で、「?」マークが渦巻きました。どうも、私とは合わない気が・・・。
ヴァンサン・カッセルはこういうのうまいですね。セクハラしまくってましたね(笑)。
「ダンシング・チャップリン」良かったんですか。
調べたら、これってドキュメンタリー・・・なのかな?
面白そうですね。
そうですね。これってバレエ映画ではないでしょうね。バレエシーンをもうちょっと増やしてくれても良かったのになあ・・・とは思います。
そういや、確かに「もう一人の自分」とすれ違ってましたね。ニナはプリマに選ばれる前から弱さの片りんを見せてましたよね。爪を噛んだり、人の物を盗んだり。ちょっと精神を病んでるようなシーンが多々見られましたね。神経質なタイプというのがわかりました。
この監督は「レクイエム・フォー・ドリーム」は良かったんですが、ヒュー・ジャックマンが主演した「ファウンテン」はなんだか宗教ちっくな内容で、「?」マークが渦巻きました。どうも、私とは合わない気が・・・。
ヴァンサン・カッセルはこういうのうまいですね。セクハラしまくってましたね(笑)。
「ダンシング・チャップリン」良かったんですか。
調べたら、これってドキュメンタリー・・・なのかな?
面白そうですね。

前のコメントではかなり否定的に書きましたが、やっぱり思い起こしてみると結構面白いところもあったかなと。
前評判から、普通のきれいなだけのバレエ映画ではないのだろうな、とはある程度予測はしてたんですけどね。ただバレリーナの成長物語として結構期待してたんです。そこでラスト、ああいう形で終わりになったにせよ、自分の弱さ、迷いを克服して見事な黒鳥を演じ切ることが出来て、彼女は本当に満足で幸せだったんだろうな。このラストはよかったですよね。この時、彼女はバレエを、母親を、そして自分を乗り越えたことになるのかしら。
「ダンシング・チャップリン」はドキュメンタリーだけじゃなく、後半にちゃんと舞台作品が用意されてるんですよ(正確にいうと再構成されたもの)前半のドキュメンタリーでは草刈民代の妥協しないプロ意識がいいんです。「ダンシング・チャップリン」の舞台、バレエは素敵ですよ。草刈のポーズ一つひとつがホント美しいです、映えるんですよね。私は3列目だったんですが、まるで目の前で本物のバレエの舞台を見ているようでした。
前評判から、普通のきれいなだけのバレエ映画ではないのだろうな、とはある程度予測はしてたんですけどね。ただバレリーナの成長物語として結構期待してたんです。そこでラスト、ああいう形で終わりになったにせよ、自分の弱さ、迷いを克服して見事な黒鳥を演じ切ることが出来て、彼女は本当に満足で幸せだったんだろうな。このラストはよかったですよね。この時、彼女はバレエを、母親を、そして自分を乗り越えたことになるのかしら。
「ダンシング・チャップリン」はドキュメンタリーだけじゃなく、後半にちゃんと舞台作品が用意されてるんですよ(正確にいうと再構成されたもの)前半のドキュメンタリーでは草刈民代の妥協しないプロ意識がいいんです。「ダンシング・チャップリン」の舞台、バレエは素敵ですよ。草刈のポーズ一つひとつがホント美しいです、映えるんですよね。私は3列目だったんですが、まるで目の前で本物のバレエの舞台を見ているようでした。
>ジョディさん
ラストはハッピーエンドだと解釈してる人は多いですね。
私もニナにとってはハッピーエンドだと思います。彼女の満足しきった表情にも表れてましたしね。ただやはり、彼女がそこまで満足しえる舞台なら、観客をハッとさせるほどのステージシーンを見せてほしかったと思うのも事実です。それこそ、観終わった後に拍手をしたくなるような。ちょっと畑違いかもしれませんが、「のだめカンタービレ」の映画版を観た時、ちゃんとオーケストラのシーンは見せてくれたんですよね。観終わった時は拍手したくなりました。あのシーンは秀逸でしたよ。
「ダンシング・チャップリン」は後半にちゃんと舞台作品が用意されてるんですね。それはとっても興味があります!もともとドキュメンタリー作品は結構好きだし。ただ、今は観たい作品がいっぱいあるのに、仕事の都合上、あまり映画を観に行けないというジレンマに陥っています・・・。
ラストはハッピーエンドだと解釈してる人は多いですね。
私もニナにとってはハッピーエンドだと思います。彼女の満足しきった表情にも表れてましたしね。ただやはり、彼女がそこまで満足しえる舞台なら、観客をハッとさせるほどのステージシーンを見せてほしかったと思うのも事実です。それこそ、観終わった後に拍手をしたくなるような。ちょっと畑違いかもしれませんが、「のだめカンタービレ」の映画版を観た時、ちゃんとオーケストラのシーンは見せてくれたんですよね。観終わった時は拍手したくなりました。あのシーンは秀逸でしたよ。
「ダンシング・チャップリン」は後半にちゃんと舞台作品が用意されてるんですね。それはとっても興味があります!もともとドキュメンタリー作品は結構好きだし。ただ、今は観たい作品がいっぱいあるのに、仕事の都合上、あまり映画を観に行けないというジレンマに陥っています・・・。
ラストの主人公の変身っぷりが凄かったですね。
>光太さん
最後はゾクッとしましたね。ナタリー・ポートマンのああいう表情は初めて観ました。オスカーも納得ですね。
最後はゾクッとしましたね。ナタリー・ポートマンのああいう表情は初めて観ました。オスカーも納得ですね。