2005年 11月 24日
「ある子供」 |
2005年/ベルギー・フランス
監督/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演/ジェレミー・レニエ
デボラ・フランソワ
2005年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。
重い題材ではあります。でも、いい映画でした。
20歳のブリュノは仲間と盗みをして暮らしている。恋人ソニアとの間に子供ができるのだが、ブリュノは子供を売ってしまう。ショックを受け、倒れるソニア。ブリュノは自分の犯してしまった罪に気づくのだが・・・というお話。
主人公のブリュノは、決して悪党というわけではない。確かに盗みをして暮らしているが、暴力的なわけでもない。子供を売った時だって、思いつき。行き当たりバッタリの行動なのだ。彼自身が「子供」なのだ。一方、ソニアはさすがに10ヶ月間子供を自らの胎内で育んでいただけあって、しっかりと「母親」になっている。ブリュノへの激しい怒りは当然のものだし、やはり、母親になると女性って強いよな、と思った。
何をやっても最悪な結果しか出せないブリュノだったが、最後の最後で彼が取った行動に救われた。ああ、これはハッピーエンドなんだと思った。まだやり直せる。生きていける。だから、あきらめるな、というメッセージとも受け取れた。
ブリュノを演じたジェレミー・レニエも良かったです。
そして何と言っても、監督のダルテンヌ兄弟。パルムドール2回受賞という快挙ですが、納得です。若者達に対する厳しくも優しい眼差しを感じました。素晴らしい。
(試写会 メディアボックス試写室)
監督/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演/ジェレミー・レニエ
デボラ・フランソワ
2005年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。
重い題材ではあります。でも、いい映画でした。
20歳のブリュノは仲間と盗みをして暮らしている。恋人ソニアとの間に子供ができるのだが、ブリュノは子供を売ってしまう。ショックを受け、倒れるソニア。ブリュノは自分の犯してしまった罪に気づくのだが・・・というお話。
主人公のブリュノは、決して悪党というわけではない。確かに盗みをして暮らしているが、暴力的なわけでもない。子供を売った時だって、思いつき。行き当たりバッタリの行動なのだ。彼自身が「子供」なのだ。一方、ソニアはさすがに10ヶ月間子供を自らの胎内で育んでいただけあって、しっかりと「母親」になっている。ブリュノへの激しい怒りは当然のものだし、やはり、母親になると女性って強いよな、と思った。
何をやっても最悪な結果しか出せないブリュノだったが、最後の最後で彼が取った行動に救われた。ああ、これはハッピーエンドなんだと思った。まだやり直せる。生きていける。だから、あきらめるな、というメッセージとも受け取れた。
ブリュノを演じたジェレミー・レニエも良かったです。
そして何と言っても、監督のダルテンヌ兄弟。パルムドール2回受賞という快挙ですが、納得です。若者達に対する厳しくも優しい眼差しを感じました。素晴らしい。
(試写会 メディアボックス試写室)
by mayumi-68
| 2005-11-24 19:00
| ア行