2006年 09月 19日
「群衆」 |
1941年/アメリカ
監督/フランク・キャプラ
出演/ゲイリー・クーパー
バーバラ・スタンウィック
アメリカの良心を描き続けたフランク・キャプラ。この作品でも、それに変わりはない。でも、観終わった後に苦味が残るのも事実。何故か。それはこの「群衆」というタイトルがあらわしていると思う。うまい邦題をつけたな、と感心した。(原題は「MEET JOHN DOE」)
新聞社を解雇されそうになった女性記者がジョン・ドーという仮名で投書し、社会の不正を訴える。その架空の人物が評判となり、新聞の売り上げを伸ばすために、失業中の元野球選手ウィロビーをジョン・ドーとして仕立て上げる。最初はお金のために演説をしていたウィロビーだが、やがて、理想主義者へと変わっていく・・・というお話。
クーパーの演技が素晴らしいです。ジョン・ドー大会ですべてを打ち明けようとした矢先に正体を暴露され、煽られた群衆を前に、必死に語りかけようとする表情。真に迫ってました。彼だからこそ、ジョン・ドーに命を吹き込めたと言っても、過言ではないでしょう。やはり彼は、キャプラの作品がよく似合う。
それにしても何故かスッキリしない。それは今後、ウィロビー・・・いえ、ジョン・ドーにとって、決して平坦な道ではないと思うからだろう。
それと同時に、良くも悪くもマスコミの持つ”力”を、この時代に描き出したフランク・キャプラ監督に敬意を表したい。
(DVD)
監督/フランク・キャプラ
出演/ゲイリー・クーパー
バーバラ・スタンウィック
アメリカの良心を描き続けたフランク・キャプラ。この作品でも、それに変わりはない。でも、観終わった後に苦味が残るのも事実。何故か。それはこの「群衆」というタイトルがあらわしていると思う。うまい邦題をつけたな、と感心した。(原題は「MEET JOHN DOE」)
新聞社を解雇されそうになった女性記者がジョン・ドーという仮名で投書し、社会の不正を訴える。その架空の人物が評判となり、新聞の売り上げを伸ばすために、失業中の元野球選手ウィロビーをジョン・ドーとして仕立て上げる。最初はお金のために演説をしていたウィロビーだが、やがて、理想主義者へと変わっていく・・・というお話。
クーパーの演技が素晴らしいです。ジョン・ドー大会ですべてを打ち明けようとした矢先に正体を暴露され、煽られた群衆を前に、必死に語りかけようとする表情。真に迫ってました。彼だからこそ、ジョン・ドーに命を吹き込めたと言っても、過言ではないでしょう。やはり彼は、キャプラの作品がよく似合う。
それにしても何故かスッキリしない。それは今後、ウィロビー・・・いえ、ジョン・ドーにとって、決して平坦な道ではないと思うからだろう。
それと同時に、良くも悪くもマスコミの持つ”力”を、この時代に描き出したフランク・キャプラ監督に敬意を表したい。
(DVD)
by mayumi-68
| 2006-09-19 19:20
| カ行