2006年 11月 09日
「上海の伯爵夫人」 |
2005年/イギリス、アメリカ、ドイツ、中国
監督/ジェームズ・アイヴォリー
出演/レイフ・ファインズ
ナターシャ・リチャードソン
真田 広之
映画を観ている最中、何度も「長いなあ」と感じてしまいましたが、2時間16分もあったのですね。でも、長いと感じた理由はもっと他にあるはず。それは、主人公の性格付けにあると思うのです。
かつてアメリカの外交官だったジャクソンは、家族と視力を失い、上海のバーに入り浸る毎日。そんな彼の夢は上海に彼の”夢のバー”をオープンさせること。ある日、彼はロシア革命で国を追われ、今やバーで働いている伯爵夫人ソフィアに出会う・・・というお話。
ジャクソンという人が、私にはどうしてもワガママで気難しい人に見えてしまって、感情移入できませんでした。彼が負った心の傷、絶望感は理解できるものの、彼の身を案じ、手を差し伸べようとする人々を拒絶する姿勢がイヤだったのです。
あと、ソフィアの家族。とんでもねー!ソフィア、あんな目に遭いながら家族を養う理由がどこに?あんなひどい決定を聞きながらも、怒らずにただ泣き続ける彼女に正直イライラしました。
ちなみにジャクソンが開いたバーですが、それほど魅力的にも思えず・・・。どうせなら、もっと「夢の空間」を創りあげてほしかった。それこそ、社会から隔絶されたような空間を。
この作品は、日本の中国侵略を描いているので、日本人としてあまりいい気持ちはしませんね。真田広之の位置付けも微妙なような気がします。
う~ん。主題が見えない作品でしたね。ちょっと平坦な印象を受けました。あと、やっぱりレイフ・ファインズはイギリス紳士を演じていたほうがいいです。どう見てもアメリカ人ではない・・・。
【余談ですが・・・】
以前、レイフ・ファインズの舞台「リチャード三世」の日本公演を観に行ったとき、会場で真田広之を見かけました。観客の1人として観に来ている、という感じでした。この二人がこうやって共演しているのはなんだか運命的なものを感じますね・・・。
(新宿武蔵野館)
監督/ジェームズ・アイヴォリー
出演/レイフ・ファインズ
ナターシャ・リチャードソン
真田 広之
映画を観ている最中、何度も「長いなあ」と感じてしまいましたが、2時間16分もあったのですね。でも、長いと感じた理由はもっと他にあるはず。それは、主人公の性格付けにあると思うのです。
かつてアメリカの外交官だったジャクソンは、家族と視力を失い、上海のバーに入り浸る毎日。そんな彼の夢は上海に彼の”夢のバー”をオープンさせること。ある日、彼はロシア革命で国を追われ、今やバーで働いている伯爵夫人ソフィアに出会う・・・というお話。
ジャクソンという人が、私にはどうしてもワガママで気難しい人に見えてしまって、感情移入できませんでした。彼が負った心の傷、絶望感は理解できるものの、彼の身を案じ、手を差し伸べようとする人々を拒絶する姿勢がイヤだったのです。
あと、ソフィアの家族。とんでもねー!ソフィア、あんな目に遭いながら家族を養う理由がどこに?あんなひどい決定を聞きながらも、怒らずにただ泣き続ける彼女に正直イライラしました。
ちなみにジャクソンが開いたバーですが、それほど魅力的にも思えず・・・。どうせなら、もっと「夢の空間」を創りあげてほしかった。それこそ、社会から隔絶されたような空間を。
この作品は、日本の中国侵略を描いているので、日本人としてあまりいい気持ちはしませんね。真田広之の位置付けも微妙なような気がします。
う~ん。主題が見えない作品でしたね。ちょっと平坦な印象を受けました。あと、やっぱりレイフ・ファインズはイギリス紳士を演じていたほうがいいです。どう見てもアメリカ人ではない・・・。
【余談ですが・・・】
以前、レイフ・ファインズの舞台「リチャード三世」の日本公演を観に行ったとき、会場で真田広之を見かけました。観客の1人として観に来ている、という感じでした。この二人がこうやって共演しているのはなんだか運命的なものを感じますね・・・。
(新宿武蔵野館)
by mayumi-68
| 2006-11-09 18:30
| サ行