2007年 12月 30日
「フランス式十戒」 |
1962年/フランス、イタリア
監督/ジュフィアン・デュヴィヴィエ
出演/ミシェル・シモン
アラン・ドロン
名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による「十戒」をテーマにしたオムニバス映画。蛇に化身した悪魔が狂言回しを務め、7話の構成となっています。
第1話は神の名前を口癖で口にするため、修道院を辞めさせられそうになる雑用係の男の話(なんじ神の名をみだりに呼ぶなかれ)、第2話は宝石をめぐる男と女の話(なんじ人の持ち物を欲するなかれ、なんじ姦淫するなかれ、なんじ結婚のほか肉の行いを求むるなかれ)、第3話は妹の復讐をする男の話(なんじ殺すなかれ)、第4話は神を名乗る男の話(われはなんじの主なり。われを唯一の神として礼拝すべし)、第5話は実の母に逢いにいく青年の話(なんじ父母を敬うべし、なんじ偽証するなかれ)、第6話は銀行強盗と、その金を奪おうとする銀行員の青年の話(なんじ盗むなかれ)、第7話は安息日に酒を飲む話(なんじ安息日を聖とすべし)。
私が好きなのは3~5話。自殺した妹の復讐のため、修道院にいた兄が、ギャングの顔役に命を懸けて対決する話は、ああやっぱり彼は人を殺すことができなかったんだ・・・とやるせない気持ちになったし、神を名乗る男が死にかけている老婆を安らかに天国に導く話はなんだかほのぼのさせられると同時に人が生きることの尊さ、使命のようなものを考えさせられた。そして5話目。これが私は目的だったんだけれど、アラン・ドロン演じる青年が、実の母親を訪ねていく話。これが一番良かったな。この頃のアラン・ドロンは本当に美青年!ちなみに実の母役はダニエル・ダリュー。この美女からこの美男、わかるわ~などと思ってしまった(笑)。このお話は「産みの親より育ての親」という日本のことわざが当てはあるエピソード。ラストはとても心温まります。ドロンのキャラもいつになく素直で好青年です。
どのエピソードもコンパクトにまとめられ、キリスト教に詳しくなくてもわかりやすく楽しめます。十戒=人間の業ですね。
(DVD)
監督/ジュフィアン・デュヴィヴィエ
出演/ミシェル・シモン
アラン・ドロン
名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による「十戒」をテーマにしたオムニバス映画。蛇に化身した悪魔が狂言回しを務め、7話の構成となっています。
第1話は神の名前を口癖で口にするため、修道院を辞めさせられそうになる雑用係の男の話(なんじ神の名をみだりに呼ぶなかれ)、第2話は宝石をめぐる男と女の話(なんじ人の持ち物を欲するなかれ、なんじ姦淫するなかれ、なんじ結婚のほか肉の行いを求むるなかれ)、第3話は妹の復讐をする男の話(なんじ殺すなかれ)、第4話は神を名乗る男の話(われはなんじの主なり。われを唯一の神として礼拝すべし)、第5話は実の母に逢いにいく青年の話(なんじ父母を敬うべし、なんじ偽証するなかれ)、第6話は銀行強盗と、その金を奪おうとする銀行員の青年の話(なんじ盗むなかれ)、第7話は安息日に酒を飲む話(なんじ安息日を聖とすべし)。
私が好きなのは3~5話。自殺した妹の復讐のため、修道院にいた兄が、ギャングの顔役に命を懸けて対決する話は、ああやっぱり彼は人を殺すことができなかったんだ・・・とやるせない気持ちになったし、神を名乗る男が死にかけている老婆を安らかに天国に導く話はなんだかほのぼのさせられると同時に人が生きることの尊さ、使命のようなものを考えさせられた。そして5話目。これが私は目的だったんだけれど、アラン・ドロン演じる青年が、実の母親を訪ねていく話。これが一番良かったな。この頃のアラン・ドロンは本当に美青年!ちなみに実の母役はダニエル・ダリュー。この美女からこの美男、わかるわ~などと思ってしまった(笑)。このお話は「産みの親より育ての親」という日本のことわざが当てはあるエピソード。ラストはとても心温まります。ドロンのキャラもいつになく素直で好青年です。
どのエピソードもコンパクトにまとめられ、キリスト教に詳しくなくてもわかりやすく楽しめます。十戒=人間の業ですね。
(DVD)
by mayumi-68
| 2007-12-30 15:30
| ハ行