2008年 02月 29日
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」 |
2007年/イギリス
監督/シュカール・カプール
出演/ケイト・ブランシェット
ジェフリー・ラッシュ
クライヴ・オーウェン
ケイト・ブランシェットが再びエリザベスを演じた作品。前作を観ていなくてもわかる内容ですが、見ておいた方がエリザベスの心の動きがわかるかもしれませんね。
ゴールデン・エイジとは、黄金時代のこと。でもこの作品、実際はそこに至るまで。つまり、”黄金時代前夜”ですね。
プロテスタントの女王として即位したエリザベス1世は、カトリックのスペイン国王の脅威を感じていた。そんな時、海洋冒険家(海賊?)のローリーが彼女の前に現れ、エリザベスの心は揺れ動く・・・というストーリー。
ローレンス・オリヴィエ主演の「無敵艦隊」をついこの間観たのですが、ストーリーが被りますね~。女王の侍女と一緒になるというストーリー展開からすると、オリヴィエが演じた役は、今回クライヴ・オーウェンが演じたローリーに相当するのかな?
「無敵艦隊」でも女王の悲哀が描かれていましたが、この「エリザベス:ゴールデン・エイジ」でも、国と恋の狭間で揺れるエリザベスの辛さ、責任、そして孤独が描かれていましたね。正直、戦闘シーンはちょっと拍子抜けするほどあっけない。逆に、サマンサ・モートン演じるメアリー女王の処刑はじっくりと描かれていましたね。つまり、監督が描きたかったのは戦闘シーンなどではなく、女の情念、ドロドロとした部分なのだな、と。
エリザベスを一人の女性として描き、決して神聖化しない。メアリーを処刑することを迷い、怯え、ローリーを侍女に取られたことに激しい嫉妬を燃やす。それでも彼女はつぶやくのだ。「私は民の母である」と。女性として、人間として、女王として。最後のシーンのケイト・ブランシェットの、赤ん坊を抱いた表情は柔らかく、聖母のようにも見えました。彼女は本当にエリザベスの役がハマリ役ですね。ただ、作品の出来としては、前作の方が遥かに上だと思います・・・。
(新宿アカデミー)
監督/シュカール・カプール
出演/ケイト・ブランシェット
ジェフリー・ラッシュ
クライヴ・オーウェン
ケイト・ブランシェットが再びエリザベスを演じた作品。前作を観ていなくてもわかる内容ですが、見ておいた方がエリザベスの心の動きがわかるかもしれませんね。
ゴールデン・エイジとは、黄金時代のこと。でもこの作品、実際はそこに至るまで。つまり、”黄金時代前夜”ですね。
プロテスタントの女王として即位したエリザベス1世は、カトリックのスペイン国王の脅威を感じていた。そんな時、海洋冒険家(海賊?)のローリーが彼女の前に現れ、エリザベスの心は揺れ動く・・・というストーリー。
ローレンス・オリヴィエ主演の「無敵艦隊」をついこの間観たのですが、ストーリーが被りますね~。女王の侍女と一緒になるというストーリー展開からすると、オリヴィエが演じた役は、今回クライヴ・オーウェンが演じたローリーに相当するのかな?
「無敵艦隊」でも女王の悲哀が描かれていましたが、この「エリザベス:ゴールデン・エイジ」でも、国と恋の狭間で揺れるエリザベスの辛さ、責任、そして孤独が描かれていましたね。正直、戦闘シーンはちょっと拍子抜けするほどあっけない。逆に、サマンサ・モートン演じるメアリー女王の処刑はじっくりと描かれていましたね。つまり、監督が描きたかったのは戦闘シーンなどではなく、女の情念、ドロドロとした部分なのだな、と。
エリザベスを一人の女性として描き、決して神聖化しない。メアリーを処刑することを迷い、怯え、ローリーを侍女に取られたことに激しい嫉妬を燃やす。それでも彼女はつぶやくのだ。「私は民の母である」と。女性として、人間として、女王として。最後のシーンのケイト・ブランシェットの、赤ん坊を抱いた表情は柔らかく、聖母のようにも見えました。彼女は本当にエリザベスの役がハマリ役ですね。ただ、作品の出来としては、前作の方が遥かに上だと思います・・・。
(新宿アカデミー)
by mayumi-68
| 2008-02-29 18:45
| ア行