「ボルサリーノ」

　1969年／フランス、イタリア
　監督／ジャック・ドレー
　出演／ジャン＝ポール・ベルモンド
　　　　　アラン・ドロン
　　　　　ミシェル・ブーケ

　ジャン＝ポール・ベルモンドとアラン・ドロンの二大スターが共演したフィルムノワール。

　1930年のマルセイユ。ふとしたことで知り合ったチンピラのフランソワとロッコ。意気投合した二人は、組んでいろいろな仕事を請け負う。やがて二人は暗黒街のボスへとのし上がって行くが・・・というストーリー。

　とにかく主演二人の存在感ですね。よくこの二人が共演できたなあ、と思うのですが、製作にアラン・ドロンが関わっているので、彼がベルモンドを強く推したのかもしれませんね。そしてこの二人の個性が非常にうまく噛みあっている。どこかお茶目で明るいベルモンドとクールなドロン。・・・ドロンは私生活でもいろいろ黒い噂がありましたからねえ・・・余計に裏世界がハマってましたね。

　頂点まで登りつめた時、それに満足するロッコと次に殺されるのは自分かもしれないと思うフランソワ。二人の違いが表れている場面だけれど、違うからこそ彼らは友人となれたんだろうと思う。

　テーマソングを聴いていたら何となく「スティング」を思い出しました。軽快で、耳に残るメロディが共通してるなあ、と。

　ちなみに「ボルサリーノ」とは有名な帽子のブランドです。映画の中で、男達が粋に被ってます。

（NHK－BS２）